フェラーリは、アグレッシブなエキゾーストシステムの実戦投入を断念せざるをえなくなったことで、開発において後退したと認めた。ただしこのシステムが最も効果的なのは確かであり、今後も開発は進めていくということだ。
フェラーリは、2回目のF1合同テストでアグレッシブなコンセプトのエキゾーストのテストをした後、実戦に投入できる段階ではないと判断、最後の合同テストでは比較的コンベンショナルなシステムに換え、最適化の作業をし直していた。
フェラーリのシャシーテクニカルディレクター、パット・フライは、「先週エキゾーストに関して下した決断によって、開発面でいくらか後退することになった」と認めている。
今の状態では開幕戦で表彰台を狙うことはできないと述べたフライは、テクニカルチームの目標について次のようにコメントしている。
「マシンの空力ダウンフォースのレベルを上げなければならない。他チームもだいたい同じペースで開発を進めていくだろうが。メルボルンには、少なくともシーズン序盤4戦で使用すると決めたエキゾーストシステムにマシンを適応させることを狙ったアップデートをいくつか持ち込む」
「今の仕様についてはわずか2週間しか作業をしていない。これもパフォーマンスを生み出すものではあるが、オリジナルのソリューションが最も効果的なのは間違いない。今のところ(オリジナルバージョンに)苦労しているが、パフォーマンスを向上させ、空力ダウンフォースを増加させるには、このソリューションが最も効果的だ。他のアイテム同様に、これについても作業を続けていく。(5月の)ムジェロテストは新しいパーツのテストに使える」