フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロは、先週土曜にマラネロで行われたフェラーリのクリスマスイベントの席上で、過去15年にわたりスクーデリアのエンジン部門を支えてきたジル・シモンに感謝の意を表した。
壇上に立ったモンテゼモロは、2008年のコンストラクターズタイトルを獲得したF2008搭載の056エンジンを前にシモンを紹介、彼に感謝の言葉を贈った。
「このエンジニアがこれまでしてきたすべての仕事に対し感謝したい。彼は我々とともに多くの勝利を果たしてきた。このクラスで一流であり、ひとりの人間としても素晴らしい人物である」とモンテゼモロはコメントした。
シモンはフランス出身のエンジニアで1994年から2006年までエンジンデザイン部門のトップを務め、それ以降はすべてのエンジン部門を指揮してきた。この間、シモンはマラネロのV10とV8の開発に携わり、106回のグランプリ勝利と6度のドライバーズタイトル、さらに8度のコンストラクターズタイトル獲得に貢献した。
フェラーリは、今年10月にエンジンおよびエレクトロニクス部門のボスに、新たにルカ・マルモリーニが就任したことを発表。マルモリーニはシモンに代わり10月6日からエンジン部門を指揮している。