フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、F1のパワーユニットとギヤボックスのパッケージ予算に上限を設けるという計画に対して、すでに報じられている通り、ビジネス上の理由で拒否権を行使すると明言した。

 2014年から導入されている1.6リッターV6ターボと併用できる実行可能な代案として、FIAは安価なパワーユニットの導入を求めている。前回のストラテジーグループミーティングで「メルセデス、フェラーリ、ルノーはカスタマーへの課金額を抑えるべきである」との提案がなされ、これに対してフェラーリが拒否権を行使したことが発端となった。

 今回の拒否権行使についてアリバベーネは、すでにマニュファクチャラーが開発費用を決定したあとの減額要請は合理的ではないと主張している。

「我々はパワートレイン製造者としての商業的な権利を行使しているにすぎない。この仕様で作ってくれと依頼され、そのとおりに作る。それに対してOKが出たにもかかわらず値下げを要求されたら、我々はどうしたらいい? 他のチームに対しての反対意見ではなく、ビジネスとしての方針を守るための立場をとっている。他の解決案を探るというならば、それについてはオープンだ。

 我々のように株式公開会社だったり、メルセデスのような会社の場合は研究開発のための費用は、どこかから調達してこなければならない。製品を無料、または原価で提供するような商業方針など聞いたことがない。これが本質だ。

 ミーティングのたびに拒否権を行使したりはしていない。よく考えたうえでのことだ。我々の意見として必要だと感じたときに拒否権を使っている。前回行使したのは(フェラーリ前チーム代表の)ジャン・トッドで、何年も前のことになる」

 フェラーリの拒否権行使について意見を求められたメルセデスのトト・ウォルフは、フェラーリの立場を理解すると語った。

「議論の的になる話題ではあるが、白か黒で片づけられるものではない。F1には2年前に施行されたルールがある。我々はルールに基づいて3〜5年前からパワーユニットの開発を始めてきた。これらのパワーユニットにどれだけ課金できるか、どれだけの資金を取り戻せるかを計算しなければならない。予算額が強制されるとなると、ビジネスとしてやっていくのは難しい。フェラーリの立場は理解できるし、同時に小さなチームにとっては厳しいシチュエーションであることもわかっている。費用の削減については、これまでどおり対策を続ける」

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