ケータハムF1チームの代表を務めるトニー・フェルナンデスは、今シーズン終了を待たずしてチーム代表を退く意向を明らかにした。退任後は、市販車ビジネスの拡大に集中するという。
マレーシア出身の実業家であるフェルナンデスは、チーム代表としての座を中期で終えることを常々考えており、代わりとなる適任者を探していたという。
新しいアルピーヌを開発するというルノー・グループとの大きなタイアップの契約を終えて、フェルナンデスと副代表であるカマルディン・メラヌンは、“後継者を決めるいい機会”だと判断したようだ。
「レースの面ではほかの誰かが代表の座を引き継いだほうが、チームが前に進むためにはいいだろうという結論に達したんだ」と彼は英AUTOSPORTの姉妹誌、Autocarとの共同インタビューに答えた。
「1周あたり0.1秒を稼ぐより、ビジネスの方が得意だと感じたんだ」
「まずはじめにチームを率い、チームをどうするかという土台を作ったことは良かったと思うよ。その展望に沿って、チームは前進しようとしているからね」
フェルナンデスの後継に誰が就くのかというのはまだ明らかになっていないが、すでにF1で働いている人物だということは明らかにされている。
「私は誰が就任するか知っているよ。すでに確認しているし、今日それを話すこともできる」とフェルナンデスは語った。
「でも、まだその名を明かすことはできない。今言えるのは、それがF1関係者だということだけだ」