IZODインディカー・シリーズ第14戦シカゴランドは28日、決勝レースが行われ、ダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)が優勝を飾った。ランキング首位のウィル・パワー(ベリゾン・ペンスキー)は終盤にまさかのガス欠に見舞われた。
ナイトレースとなった今回の第14戦シカゴランド。序盤からレースは高速シカゴランドならではの白熱した展開となり、ポールポジションからスタートしたライアン・ブリスコ(ペンスキー)はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)をはじめとした後続集団から激しいプレッシャーを浴び、サイド・バイ・サイド、3ワイドが多くの箇所で展開される。
多くのマシンは、1回目のピットストップをグリーン下で実施。その後78周目に発生したイエローで各車2回目のストップを行っていく。ここで、コース上にステイしたサラ・フィッシャー(サラ・フィッシャー・レーシング)が上位に浮上。観客を沸かせた。
上位陣の3回目のストップは、またもグリーン下で行われるが、ここでそれまでトップ争いを展開してきたブリスコがこの争いから脱落してしまうことに。代わってエリオ・カストロネベス(ペンスキー)が、さらにパワーがトップに立ち、そのままタイトル争いをリードすべくレースを引っ張っていく。
170周目に発生したイエローで各車最後のピットストップを行うが、ここでトップに立ったのはフランキッティ。パワーもトップ集団に続き、ダン・ウェルドン(パンサー)を加えた争いが展開されるかと思われた。
しかし、195周目になんとランキング首位のパワーが突如失速。なんと再給油を行うことになってしまい、これでパワーは16位にドロップ。レースはそのままフランキッティがウェルドン、アンドレッティを抑えきり優勝を飾り、タイトル争いでパワーに肉薄することとなった。
予選10番手からスタートした佐藤琢磨(ロータス/KVレーシング)は、常に10番手前後でレースを進め、オーバルでのポテンシャルの高さをみせていたが、80周目のピット作業時になんとピットレーンでチームメイトのEJビソにヒットされ、無念のリタイアを喫してしまう。武藤英紀(ニューマン・ハース)は17位でフィニッシュした。
●IZODインディカー・シリーズ第14戦シカゴランド
決勝ダイジェスト(www.indycar.com)