メルセデスのチーム代表、ロス・ブラウンは、不可抗力によるギヤボックス交換でも通常通りにペナルティが科される現行のレギュレーションには再考の余地があると考えている。
ハミルトンは、土曜日の予選前に行われたフリー走行でコース上のデブリを拾い、タイヤに深刻なトラブルを抱えた。この影響でハミルトンのマシンはギヤボックス交換の必要に迫られ、彼は決勝の5グリッド降格を受け入れている。
ハミルトンは、自分のミスが原因ではない今回のペナルティに対し個人的にフラストレーションを感じていると、ボスであるブラウンは明かした。
彼は、ドライバーおよびチームがいかなるミスを冒していないにもかかわらず、新たなギヤボックスを必要とした場合について、ペナルティを再考する考えがあるかを問われると、次のように答えた。
「ルイスだったら同意すると思うよ。同じように外的な要因だったことを主張していたからね」
「ただ、今後難しくなるのは微妙な状況に陥った場合だ。その検討には長い時間を要するだろう」
「外部の影響でペナルティを受けることになれば、それは確かにフラストレーションになる」
「幸い、それほど頻繁に起こるものではないが、チャンピオンシップを左右する場面ではかなりのフラストレーションになるはずだ。再考する価値はあると思うね」
しかし、今回当事者となったハミルトンは、5グリッド降格を受けたにもかかわらず、冷静に対処している。
「重要かどうかは別にして、規則は規則だ」とハミルトン。
「僕は、ただそれを受け入れ、対処しなければならない」