メルセデスGPのチームプリンシパル、ロス・ブラウンは、開幕前の準備は順調に進んでおり、バーレーンで予定しているアップデートにより、マシンのパフォーマンスは向上する見込みだと述べた。
ヘレステストでは2日目にミハエル・シューマッハーがトップタイムをマークしたものの、ロングランのペースにおいてはメルセデスはレッドブルやフェラーリより劣っているものとみられている。しかしチームは開幕戦では空力上の大きなアップグレードを施す予定であり、それによってパフォーマンスは向上すると自信を持っている。
「昨年末、我々は序盤のテストではきわめて“プレーン”なマシンを走らせ、開幕戦バーレーンで大きなアップグレードをするという決断を下した」とブラウンは、メルセデスGP公式サイトのインタビューにおいて述べている。
「ピレリタイヤに変わり、KERSが復活する状況の中で、我々はニューマシンを最初のテストに確実に間に合わせたかった」
「バーレーンでのアップグレードの最終的な内容は最近決定した。これらの開発がもたらすだろうパフォーマンスの向上に自信を持っている」
「現在のパッケージにはいくつか妥協している部分があるので、マシンのパフォーマンスがもっと向上するだろうことは分かっている。もちろん他のチームがどの段階にいて、どういう開発を計画しているかは知らない。だからバーレーンでレースがスタートするまでは、チーム間の力関係は誰にも予想できないだろう」
メルセデスが今取り組まなければならない最も重要な問題は何かという問いに対し、ブラウンは「今の一番の問題は信頼性だ」と答えた。
「全チームの中で、我々は新車で3番目の距離(合計2310km)を走りこんでいる。それでも信頼性のレベルはまだ理想的なものではない」
「今は、通常シーズン前に行っているプロセスにしたがって作業をしている。コンポーネントをチェックし、KERSと新しいタイヤを装着した上ですべてがきちんと動くようにするための作業をしている。MGP W02には初期トラブルが発生しているが、それを解決するための解決法は用意されている」