レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコが、トルコGPでのマーク・ウエーバーとセバスチャン・ベッテルの接触について、前を行くウエーバーの方が譲るべきだったと語った。
トルコGPでウエーバーとベッテルは1-2体制で走行、しかし40周目、ベッテルがウエーバーにオーバーテイクを仕掛けた際にウエーバーに接触、ベッテルはリタイア、ウエーバーは3位に順位を落とす結果になった。
ヘルムート・マルコは、その前にウエーバーはチームに対してベッテルにペースを落とさせるよう頼んできたが、ベッテルは後ろにルイス・ハミルトンが迫ってきていたためにペースダウンすることはできなかったと述べた。
「マークの方が何らかの理由で遅かった」とマルコはスピードTVにコメントしている。
「彼は1周ごとにペースが遅くなっていった。ベッテルはペースが上がってきていたし、ハミルトンから大きなプレッシャーを受けていた。したがってベッテルはマークの後ろにいたらオーバーテイクされたかもしれない。どうにかしなければならなかった。マークは自分の方が遅かったことを知っていた。彼は(ベッテルを)前に出すべきだったんだ」
しかしチームプリンシパルのクリスチャン・ホーナーは、ウエーバーに対してフュエルセービングモードに切り替えるよう指示したことを認め、ベッテルは最適なエンジンモードで走っていたためにウエーバーに追いついたのだと述べている。
アクシデントの責任はベッテルにあると見られる中でチームがウエーバーに非があると示唆する態度をとっていることに非難が集まっており、チームはベッテルを優遇しているのかもしれないという見方が生じてきている。
「ベッテルは信じられないぐらいついてない」とマルコ。
「彼は本当に速い。アクシデントがこれだけ続いたのに、やる気と集中力をこれほど強く保っているのは信じがたいことだ」