ヘレステストが最終日を迎え、ウイリアムズのルーベンス・バリチェロが4日間総合トップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉がこの日の2番手だった。

 この日はほぼ終日ドライコンディションだったが、セッション最後の1時間に雨が降り、各チームがピレリのウエットタイヤを試す機会を得られた。

 バリチェロは朝にはトラブルに見舞われたものの、最終的には103周を走りこみ、1分19秒832で4日間総合のトップとなった。バリチェロは午前中には短めの走行を行い、午後にこれまでで最長の25周のロングランに取り組んだ。午後にはハイドロリックトラブルによりマシンをとめ、赤旗の原因となっている。

 可夢偉は午前中にコースアウトし、赤旗を出したものの、1分20秒601でこの日の2番手となった。午前中にはショートランを行い1分22秒台で走行、午後にはロングランに取り組むが、駆動系のトラブルに見舞われている。

 3番手はフェラーリのフェルナンド・アロンソ。アロンソはピレリタイヤに適するさまざまなセッティングの評価に取り組み、午前中はショートラン、午後には16~20周の走行を3回行い、1日の中で115周を走破した。

 トロロッソのセバスチャン・ブエミが4番手だった。ブエミは空力評価と全体的なセッティング作業にあたり、スーパーソフトとインターミディエイトを初めて試した。

 5番手はロータス・ルノーのブルーノ・セナ。チームは、セナをロバート・クビカの代役としての評価ではなく、マシン開発のために走らせている。セナはR31、KERS、アジャスタブル・リヤウイングを初めて試し、チームの新しいギヤボックスクーラーのテストも行った。

 チーム・ロータスのヘイキ・コバライネンが6番手に続いた。水漏れで走行時間をロスしたものの、チームはマシンのペースに満足感を示している。

 7番手はメルセデスのニコ・ロズベルグ。午前中にコース上でマシンがストップ、チームは予防的なエンジン交換を行い、ロズベルグは午後にコースに復帰したものの、合計45周を走行するにとどまった。

 レッドブルのセバスチャン・ベッテルが8番手。朝にこの日の自己ベストタイムを出した後、ベッテルはほぼ1日をロングランに費やした。最長19周の走行でベッテルは1分25秒から26秒で安定したタイムを出している。

 9番手はマクラーレンのジェンソン・バトンだった。バトンはロングランを中心に行い、19周の走行を1分25秒周辺で走行している。しかしバトンはマシンバランスに不満を訴え、午後にはメカニカルトラブルが発生、走行時間をロスした。

 ヴァージンのジェローム・ダンブロシオが10番手。ダンブロシオはエンジントラブルのためセッション中盤は走行できなかったものの、午後にはコースに復帰し、レースのシミュレーションを行った。

 最下位11番手はフォース・インディアのポール・ディ・レスタだった。ディ・レスタはセッション残り30分を切ったところでフロントサスペンションのトラブルのためにコースアウトし、プログラムを完了することができなかった。

 次回の合同テストはバルセロナにて2月18~21日に開催される。

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