ピレリのモータースポーツディレクターであるポール・ヘンベリーは、4日間に渡るヘレステストで新型ピレリタイヤが期待通りの性能を示し、コンパウンド間のタイム差も縮まったと、自信をみせた。
「ここヘレスにおいて、我々のタイヤは、まさに期待通りの性能を発揮してくれました」と、ヘンベリーは語っている。
「これまでにドライバーや各チームから、リアタイヤのグリップの向上、“マーブル”の減少、コンパウンド間の性能差の縮小、全体的なスピード向上などが確認されたという、非常にポジティブな反応を得ています。これは、我々がまさに望んでいたものでした」
ピレリは、新型ミディアムタイヤとハードタイヤの比較走行において、ラップ当りの性能差が0.4~0.5秒であったとレポートしている。ヘンベリーは、2月21日(火)から始まる次のバルセロナでタイヤがさらに熟成されると、考えている。
「デグラデーションレベルにも満足していますし、昨年同様、何も問題はありません。ただ、ヘレスの気温が非常に低かったことと、各チームがタイヤ以外の調整に集中していたため、詳細な結論を導き出すのは早計かと思います
「我々は、各チームとともに、最新ルールの意味するところを十分に理解していますので、次回のバルセロナでのテストで、より多くの開発作業に直面するでしょう。しかし、今回、我々の3つのスリックタイヤは、いずれも最速タイムを記録しています。これは、我々が目的通りに進んでいる確かなサインと言えます」