ヨーロッパGPで2度のエンジントラブルに見舞われたセバスチャン・ベッテルは、エンジンの規定数を超えてしまう懸念が生じており、苦しいチャンピオンシップ争いを戦っていかなければならなくなった。しかしベッテルはタイトルを諦めてはいないと言う。
「先週末は2日の間に2回トラブルがあった。よくないね」とベルギーGPの木曜記者会見でベッテルは認めた。
「当然のことながら、これによって今季残りのレースに関するプログラムに影響が出てくる。一番避けたいのはペナルティを受けることなので、今の問題は自分たちに何ができるかということだ。あらゆる選択肢を検討している。これによって金曜の周回数を少なくするということになるかもしれない。プラクティスであまり走らないことはもちろんプラスにはならないけれど、でも、グリッドペナルティを受けたいかい? 僕は、どこかのレースで10グリッド降格されるよりは、少し休んでコーヒータイムを楽んだ方がいいんじゃないかと思うね。間違いないのは、今後僕らは一切のミスもトラブルも許されないってことだ。それは確かだね」
この2戦ノーポイントに終わったため、ベッテルとポイントリーダー、ジェンソン・バトンとの差は25ポイントに拡大した。タイトルの望みは今もあるかと問われたベッテルは、可能性はあると答えている。
「まだ可能だと思っている。僕はあきらめないよ。絶対にね。確かに25ポイントというのはなかなか難しい。でも、状況があっという間に変化した例を今までにも見ている。それに、ひとつものすごく助けになるのは、ジェンソンが最近あまり安定していないということだ。彼はあまり多くのポイントを獲っていない。何が問題なのか分からないけれど、どっちにしてもそれは僕らにとってはプラスになる。僕らはこの2戦、いくらかでもポイントを獲っておくべきだったのに、そうできなかった。その点では僕らが不利になった。でも今後についてはまだどうなるか分からない。僕らはプッシュし、戦っていく。僕らは追う立場なのだから、大量に得点していく必要があるね」
