F1第14戦シンガポールGPのフリー走行2回目は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。
現地時間21時30分(日本時間22時30分)スタートのフリー走行2回目は、セッション開始前にターン13の縁石に新たな問題が見つかったため修復作業を終えてのスタートとなった。
90分の走行では、各マシンがセットアップ作業やロングランなどを行うなか、王者ベッテルがソフトタイヤを履いた序盤から他をリードする走りを見せる。ベッテルは、スーパーソフトタイヤを投入した中盤以降も1分46秒台までタイムを縮め、最終的には最多の33周を走行して初日をトップで終えた。
2番手に続いたのは、シンガポール2勝の実績を持つフェルナンド・アロンソでベッテルからもコンマ2秒差と上々の仕上がり。1回目トップのルイス・ハミルトンは、ベッテルからコンマ7秒差の3番手となり、以下フェリペ・マッサ、マーク・ウエーバー、さらにここ数戦の好調が目立つミハエル・シューマッハーが6番手につけた。
一方、マクラーレンのジェンソン・バトンは、開始40分過ぎにターン14をオーバーランして動けなくなり、わずか10周の走行でマシンを下りた。また、トロロッソのセバスチャン・ブエミもセッションの折り返し過ぎに最終コーナー手前のウォールに右フロントを激しく打ちつけ、その場で走行を終えている。
注目のザウバー勢は、セルジオ・ペレス8番手、小林可夢偉が9番手と2台揃ってポジションを上げることに成功したが、7番手につけたフォース・インディアのエイドリアン・スーティルからはコンマ7秒のギャップをつけられている。