フェルナンド・アロンソとフェラーリのサポーターは、セバスチャン・ベッテルのドライバーズタイトルが決まった後も、逆転王座にわずかな望みを抱いていたようだ。
その理由になっているのが、レースのリプレイ映像に収められていたベッテルのオーバーテイクシーンだ。この映像では、ベッテルがイエローフラッグ区間でザウバーの小林可夢偉をオーバーテイクしているシーンが映っていたという。
しかし、この見た目上の動きは、レーススチュワードによって審議されなかったため、スチュワードが気付いていなかったのではとの疑惑にまでなっていた。
もしベッテルが6位から8位へ降格することになれば、ポイント上はアロンソがチャンピオンシップを制することになる。
「イエローフラッグに関するニュースは何もない」と、アロンソは表彰式の後にリポーターに語ったと、Motorsport.comが報じている。
アロンソはレースウイナーのジェンソン・バトンから、ベッテルに不当な追い抜きがあった可能性があると伝えられたようだ。
「イエローフラッグの問題があると彼から伝えられた時は、わずかだが望みを持った。でもその後で、それが真実ではないと思った」
フェラーリのテクニカルディレクター、パット・フライは、この時振られていたのが、コース上の危険を知らせる黄色と赤のオイルフラッグだったと明かしている。