スペインのカタルニア・サーキットで行われたバルセロナ最終合同テストの3日目は、ザウバーのセルジオ・ペレスがトップタイムをマークした。

 ヘレスからスタートした合同テストも大詰めを迎えつつあるバルセロナ3日目、この日トップタイムをマークしたのはザウバーC31を駆るペレスだった。彼は午前中にソフトタイヤで予選ランを行い、1分22秒094というタイムをマーク。このタイムは、前回チームメイトの小林可夢偉が出したバルセロナの総合トップタイムをコンマ2秒ほど上回るもので、午後もこのタイムを上回るドライバーは現れず。さらにペレスは午後に重い燃料を搭載してレースシミュレーションに取り組んでいる。

 この日は上位9台が1秒以内にひしめきあう一日だったが、午後のセッションは終盤から雨に見舞われたため、プログラムの変更を強いられるチームも出ている。ペレスと1000分の9秒差の2番手につけたマクラーレンのジェンソン・バトンは、ハイドロリックのトラブルも重なり、この日行う予定だったタイヤ評価とロングランを断念。そのためバトンは新しいレース用のパッケージ評価に集中した。

 最多の130周を走りきったトロロッソのダニエル・リカルドが3番手。4番手につけたフェラーリは、フェリペ・マッサが午後のレースシミュレーションでインターミディエイトタイヤを装着。ビークル&タイヤインタラクション・デペロップメントの浜島裕英氏は、フルウエット用のエクストリームウエザータイヤも経験することができたと、タイヤの収穫を語っている。

 5番手のポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)と6番手のブルーノ・セナ(ウイリアムズ)は、ともに午後のセッションでレースシミュレーションを実施。ただ、セナのウイリアムズはトラブルでコース上にストップし、午後に唯一出た赤旗の原因をつくっている。ケータハムはヘイキ・コバライネンが走り7番手につけた。

 8番手のレッドブルは、一新されたエキゾーストレイアウトと新しいフロントウイングを含む最新のエアロパッケージを施したRB8で走行。タイムこそ下位に沈んだものの、コース脇からテストを視察していたセバスチャン・ベッテルは、これからの2日間が重要だと認めている。

 9番手は129周を走ったメルセデスのニコ・ロズベルグ。2日連続のトップから一転、10番手に終わったロータスのキミ・ライコネンは、朝のセッションでパワーステアリングのトラブルに見舞われ、ステアリングラックの交換を強いられた。

 明日は、開幕戦オーストラリアGP前の最後のテストになる。

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