ホンダは1月9日、アメリカ・デトロイトで開幕した北米国際自動車ショーで、次世代のスーパースポーツを形にしたという『NSXコンセプト』を公開した。3年以内にアメリカで販売をスタート、グローバルで展開するという。
1990年に発売された初代NSXは、2005年まで長年モデルチェンジすることなく生産されたホンダのスーパースポーツ。JGTC/スーパーGTやル・マン24時間などモータースポーツでも活躍したNSXは、05年の発売終了以降後継車開発の噂が絶えなかったが、ついに具体的なコンセプトモデルが登場することとなった。
北米ホンダのブランドであるアキュラの4ドアセダン、ILXコンセプトとRDXプロトタイプとともに公開されたNSXコンセプトは、先代同様軽量なボディに次世代V型6気筒VTEC直噴エンジンをミッドに搭載。さらに、高効率・高出力のハイブリッドシステム“スポーツハイブリッドSH-AWD”を搭載。ホンダによれば「新しい価値を提案するスーパースポーツモデル」としている。
新開発のスポーツハイブリッドSH-AWDは、エンジンと高効率モーターを内蔵したデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ、前輪の左右を独立したふたつのモーターで駆動する電動式の四輪駆動システムを搭載したハイブリッドシステム。また、ホンダ独自のトルク制御システムにより左右のトルクを独立的に制御。コーナリング性能を大きく高め、優れた環境・燃費性能も実現しているという。
気になる市販化についてホンダは、このNSXコンセプトをベースにしたスーパースポーツをアメリカで開発と生産を予定し、3年以内にアメリカで発売を開始予定、順次グローバル展開を目指していくとしている。