ホンダがマクラーレンに対して巨額の財政支援を行う見込みだと、複数の海外メディアが報じている。
2015年にマクラーレンのパワーユニットサプライヤーとしてF1に復帰するホンダは、すでに同チームと若手育成プログラムで提携を深めており、その一環として今季のGP2にこれまでホンダのドライバーとして活躍してきた伊沢拓也を送り込むことを決めている。
報道によれば、ホンダのパートナーとなるマクラーレンは最近まであるメジャースポンサーの獲得をめぐってロータスと争っていたと言われており、そのメジャースポンサーとは、ソニーが展開するゲーム機ブランドのプレイステーションだとされている。
ドイツ紙アウト・モーター・ウント・シュポルトのF1ジャーナリスト、マイケル・シュミットは、ロータスよりも多額のスポンサー支援を提示しているマクラーレンが仮にこの契約を逃したとしても、次のような理由からチームの財政は健全であると語っている。
彼の情報では、ホンダはマクラーレンに対して総額1億ユーロ(約137億円)をもたらすとされ、その内訳は無償のパワーユニットと5000万ユーロ(約69億円)のキャッシュ、そしてドライバーのサラリーを50%負担するものだという。
またシュミットは、ホンダからの資金がすでに今シーズンからチームに流れていると推測している。
マクラーレンは昨年12月、前チーム代表のマーティン・ウィットマーシュがホンダとの契約について、次のようなコメントを残している。
「ホンダと契約を結んだことで、我々は今後10年はトップチームとして戦うことになると分かっている」
「我々はその状況を確かに手に入れた。今の我々のような形で商業面における将来の保証を得ているチームはそれほど多くない」