2014年からのF1のレギュレーション変更に向け、「ホンダがF1に復帰するのではないか?」という憶測が世界中で流れているが、コレについて本田技研の伊東孝伸社長は「今は一生懸命勉強している最中」とし、具体的な明言は避けた。
14年からターボエンジンが導入され、メーカーとしても環境技術に向けたアピールができることから、自動車メーカーの復帰が取り沙汰されている2014年のF1。昨年途中から、ヨーロッパを中心にホンダがF1に復帰するのではないかという噂がニュースサイト等で流れ、日本でも話題となった。
そんな中、8日に青山で行われたホンダの2013年モータースポーツ活動計画概要発表においてホンダの伊東孝伸社長は、質疑応答の場面でF1復帰の可能性について尋ねられた際、次のように発言した。
「我々は二輪でも四輪でも、夢を持ってチャレンジして、その達成を喜びにしている」とホンダというメーカーのスタンスについて語った伊東社長。「F1については残念ながら、前回参戦した時にはあまりいい成績を残せず悔しい思いをし、その思いをずっともっている」とF1復帰への“夢”を匂わせた。
しかし、具体的な参戦の希望については、「F1のレギュレーションも変わりつつあり、一方で我々の事業も安定してきている」としつつも、「(F1で勝利を飾るということが)すぐに達成できる夢ではいけないし、もしやるなら達成したい。今は一生懸命勉強している最中です」と否定も肯定もしなかった。