2012年半ばから、世界的に報道されてきたホンダのエンジンサプライヤーとしてのF1復帰の噂。これまで2015年からの復帰とされていたが、それに向けた正式発表が近日中にされるかもしれない。朝日新聞や産経新聞、日本経済新聞等の一般紙も15日、『正式決定』を報じた。

 これまでさまざまな情報が飛び交ってきたホンダF1復帰の噂。そんな中、朝日新聞が15日付けの朝刊で『ホンダF1復帰を正式決定』という見出しで記事を掲載した。オートスポーツweb編集部にも、近日中にホンダが15年からのF1参戦を発表するという情報が入っており、ホンダが例年6月に株主総会が行われていることを考えても、この5月という時期は順当とも言える。

 ホンダは1964年にF1初参戦、車体/エンジンのパッケージで1965年に日本車初のF1優勝を飾ったが、68年に一時撤退。エンジン供給という形で1983年に復帰し92年までウイリアムズやマクラーレンといったチームとともにF1界を席巻。2000年からはエンジン供給、06年からは自チームでF1に参戦し、08年にリーマンショックの影響で再度撤退していた。

 撤退以降、復帰に向けた具体的な動きは見られなかったものの、昨年半ばからホンダが再びF1に復帰するのではないかという噂がヨーロッパを中心に流れはじめ、2月8日に東京・青山で行われたホンダの2013年モータースポーツ活動計画発表会では、伊東孝紳社長が「(F1で勝利を飾るということが)すぐに達成できる夢ではいけないし、もしやるなら達成したい。今は一生懸命勉強している最中です」と語り、肯定的な姿勢を示した。

 今回ホンダが参戦を計画しているのは2015年からと言われている。2014年からF1のエンジンは1.6リッターV6直噴ターボエンジンに、ERS(エネルギー・リカバリー・システム)を加えた規定となり、エンジンとMGU-K(モーター・ジェネレーター・ユニット-キネティック)、MGU-H(モーター・ジェネレーター・ユニット-ヒート)という、今日のKERSと、熱回生装置を組み合わせたものとなる予定で、現在のF1よりも燃費に厳しく、環境技術が求められる市販車の流れとも合致する。

 ホンダはすでにWTCC世界ツーリングカー選手権に参戦するシビックで1.6リッター直噴ターボを投入。また、噂ではすでにF1に向けたさまざまな研究開発を実施していると言われており、エンジン供給のパートナー候補として、1980年代〜90年代に多くの勝利を重ねたマクラーレン、さらに追加の供給先として、ロータス、ザウバーなど複数の名が挙がっていた。

 これらの情報について、ホンダ広報部はオートスポーツwebの取材に対し「現時点では公表できることはございません」と回答している。日本のみならず、世界中にファンをもつホンダF1が再びグランプリの舞台に立つ日が来るのか。この数日の動きを見守りたいところだ。

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