ホンダは14日、2016年の世界ツーリングカー選手権(WTCC)で3台のワークスシビックを走らせる新しいドライバーラインアップを発表した。

 2013年のフル参戦開始以来、ガブリエル・タルキーニとティアゴ・モンテイロのワークス 2台体制を敷いてきたホンダは、今シーズンから参戦体制を拡大し、新しいドライバーラインアップで2016シーズンに挑むことになった。

 3台のシビックWTCCを走らせるのは、今年でチーム4年目となる元F1ドライバーのモンテイロと、ラーダからの移籍となる2012年チャンピオンのロバート・ハフ、そして、これまでゼングー・モータースポーツのシビックで、時にワークス勢を上回るパフォーマンスを魅せてきたノルベルト・ミケリスが晴れて昇格を果たし、カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チームをオペレートするJASモータースポーツからエントリーする。

「この2シーズン、私の前を走るホンダ・シビックWTCCを目にしてきた。今年、そのマシンでレースできるのは素晴らしいことだ」と、新たにホンダファミリーに加わったハフは語っている。
「年間チャンピオンを一度獲得しただけで、自分のキャリアを終わらせたくない。ホンダとJASモータースポーツは、この状態を打ち破るすばらしいチャンスを与えてくれた。昨年のマカオで、JASが作ったシビックTCRでレースをしたが、非常に感触のいい、速いマシンだった。シーズンを迎えるのが楽しみだし、テストをするのが待ちきれないよ」

 念願のワークス入りを果たしたミケリスも「ホンダのワークスドライバーになれてわくわくしている。新しい世代のマシンが登場したとき、私はホンダのマシンを選んだ。それがレースに勝つことにつながり、ヨコハマ・トロフィーを獲得できた。今年もまた、ホンダとともにいい結果を得られると信じている」とコメントしている。

 一方、昨年まで3シーズンにわたってホンダのファクトリードライバーを務め、日本のメーカーに多大な貢献を果たしてきたベテランのタルキーニは、ハフの抜けたラーダに加入するのではないかと噂されている。
 今年もレース参戦をメインにオプションを検討している彼は、現在53歳にして、未だ衰えぬレーシングスピリットを持っており、今回ホンダチームからは離れることになったが、先日のインタビューではWTCC以外のプログラムに関してホンダと交渉しており、引き続きホンダファミリーの一員として戦う可能性を示唆している。

 日本のファンとしては、新体制となったホンダチームの活躍とともに、タルキーニの今後の成功も願わずにはいられない。

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