レッドブルは、マーク・ウエーバーにこのところ降り掛かっている災難が彼の今後のパフォーマンスに影響を及ぼすことはないと断言した。
ウエーバーは、マレーシアGPでベッテルがチームオーダーを無視したために優勝を逃して以降、苦しい展開に耐える形となっている。
中国GPでは、予選での給油トラブルに加え、決勝では右リヤタイヤの脱落によってリタイアに追い込まれた。また、ジャン-エリック・ベルニュとの接触に対するペナルティとして、次戦バーレーンGPでの3グリッド降格の処分も受けている。
しかしレッドブルのチームプリンシパル、クリスチャン・ホーナーは、ウエーバーはこれまでの悪い流れを断ち切り、状況を立て直すことができるだろうと語った。
「彼は大丈夫だろう」とホーナー。
「タフなドライバーだし、とてもいいドライビングをしていた」
ホーナーは、中国GP決勝でウエーバーはうまく戦っていたが、リタイアせざるを得なくなり不運だったと語った。
「コース上で順位を上げていけるよう、(土曜日の)夜にギヤ比とダウンフォースレベル、そしてセットアップに大きな変更を加えた。彼は狙いどおり上位に戻ってきていた」とホーナー。
「戦略は非常にうまく行っていたし、彼は戦略に従ってうまく戦っていた」
「接触は不運だったが、リタイアを強いられたのはもっと不運だったよ」
「我々は常に、両ドライバーをできるだけいい順位でフィニッシュさせることを目指している」
“マルチ21”騒動の余波が残る中で起きたウエーバーへのトラブルに関しては、チームが彼を意図的に妨害しているのではないかとの陰謀論も囁かれたが、ホーナーはそれを強く否定している。