IZODインディカー・シリーズに今季シュミット・ピーターソン・モータースポーツから初参戦するフランス人のトリスタン・ボティエ。彼はソノマで行われたテストが好ペースだったことで、デビューイヤーに対する自信を増したようだ。
昨年サム・シュミットのチームでインディライツチャンピオンに輝いたボティエは、今季そのチームと共にインディカーにステップアップ。サイモン・ペジナウのチームメイトとして、シュミット・ピーターソン・モータースポーツからルーキーシーズンに挑む。
セブリングで行われたテストでも速さを見せたボティエは、先週のソノマテストでも非公認の最速タイムをマークしている。好成績をみせるボティエだが、彼はデビューレースとなる開幕戦セント・ピーターズバーグまでに多くの仕事が残っていると気を引き締めているようだ。
「確かに速かったというのは信頼を上げてくれる。しかし、今重要なことは自惚れず、余計なプレッシャーをかけないことだよ」とボティエ。
「テストなどで良いスタートが切れたとしても、初レースの週末に急にダメにだったら、すぐに注目は失われてしまうよ。それはよりプレッシャーになってしまう」
「スピードがあることはいいことだけど、今は多くの評価をされたくないね。僕は何を改善していくかに集中していきたいんだ」
開幕まで3週間となったが、チームは彼に基準タイムを与えておらず、通常のレースの準備を進められたと語るボティエ。昨年インディライツでチャンピオンを獲ったクルーたちと今季もチームを組めることが彼の助けになっているようだ。
「とても助けになっている。完全に新しいチームではないので、多くの事を学習しなければならない僕のような人間にはいいことだよ。同じ環境にいるような感じだから、変化についての心配も少ない」
開幕戦で上位を狙えるようにエネルギーを注ぐボティエは、ソノマでシュミットの基本セットアップの信頼が高いと感じている。
「ユーズドタイヤだとファーストコーナーで少し苦しんだし、一貫したタイムを出すのも苦しんだ。けど、それでもクルマは速かったね。僕がしっかり仕事をすれば、前に行けるかもしれない。サイモンもとても速くて一貫性があるし、僕たちのチームは強いパッケージになると思うよ」