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国内レース他ニュース

投稿日: 2015.08.10 00:00
更新日: 2018.02.17 09:37

ポルシェカレラカップジャパン第7戦 決勝


プレスインフォメーション
2015年8月08日

ポルシェ カレラカップ ジャパン 2015
第7戦 決勝レース レポート

天候:くもり 路面:ドライ 気温:25度 路面:31度(スタート時)

 ポルシェ カレラカップ ジャパン(PCCJ)2015 第7戦決勝が8月8日(土)、富士スピードウェイ(静岡県)で開催された。車両がスターティンググリッドに並ぶころには、路面温度は日中行われた予選時から大きく下がっており、非常に過ごしやすいコンディションでスタートを迎えることになった。

 そのグリッドは、1列目のポールポジションが#15元嶋佑弥、2番グリッドが#78近藤翼、2列目が#12久保凛太郎と#30 DRAGON、3列目が#9武井真司と#19永井宏明、4列目が#24剛覇矢人と#7星野敏というオーダー。ここまでが1分43秒台と44秒台の予選タイムで、オーバーオール、ジェントルマンクラスとも、彼らを中心に優勝争いが展開されていくことが予想された。

 16時10分、予定より10分遅れで決勝が正式スタート。いつもは抜群のダッシュを決めている元嶋だが、「スタートをミス」(元嶋)。近藤も「それほどいいスタートではなかった」というが、近藤の出足が勝り、トップで1コーナーへ。2番手には久保が上がり、元嶋は3番手に後退した。するとその直後、2コーナーあたりで、コース中央にいた近藤とその右側にいた久保が軽く接触。近藤のクルマは一瞬バランスを崩してしまう。これにより、久保が先頭でAコーナーをクリア、その隙を突いた元嶋が2番手に上がった。

 優勝のチャンスが目の前に現れた久保だったが、先の接触の影響でハンドリングが悪化。「左フロントのアライメントがおかしくなってしまった」クルマと格闘しながら元嶋を抑えていたが、6周目のメインストレートで元嶋に先行を許す。その後の久保は「ひとまず自分をクールダウンさせて、元嶋選手に追いついてきた時に備えようとしましたが、自分もこれ以上は攻められない」と判断し、2番手キープにテーマを変更。背後から機会を窺う態勢を取った。3番手に落ちた近藤も「右リヤのアライメントがズレてしまって」、思うようにペースを上げられない。4番手の武井との接近戦はファイナルラップまで続いたが、手負いのクルマをたしなめながら何とか凌ぎ切り、3位でチェッカーフラッグを受けた。

 結局、元嶋はトップに立った後、バトルに持ち込まれるようなこともなく、危なげなく逃げ切って、開幕からの連勝を7に伸ばした。「ペースは僕のほうが良かったので、どこかで久保選手の前に出られると思っていました」と元嶋。「明日はスタートも決めて、スッキリ勝ちたい」と8連勝を目指す。2位は久保で、こちらもクルマをなだめながらのフィニッシュとなった。