プレスインフォメーション\t2011年6月11日
岡山に次ぐノックアウト方式による予選、#14 安岡が今期4度目のポール獲得
ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011 第4戦 (富士) 公式予選
富士. ポルシェ ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区 代表取締役社長:黒坂 登志明)とポルシェ カレラ カップ ジャパン (PCCJ) 委員会は、ポルシェ カレラカップ ジャパン 2011年シリーズ 第4戦 公式予選を、2011年6月11日(土) 富士スピードウェイ(静岡県)にて開催いたしました。
気温20℃ 路面温度21℃
富士スピードウェイと岡山国際サーキットでの3戦を経て、Porsche Carrera Cup Japan(PCCJ)の舞台は再び富士スピードウェイへと移り、6月11〜12日に第4戦・第5戦を迎えた。なお、今回のPCCJは東日本大震災復興支援大会としてTHE ONEMAKE RACE FESTIVAL 2011 FUJI内に組み込まれての開催である。
ドライコンディションで行われた金曜日の専有走行では、開幕から3連勝を飾っている#14 安岡秀徒が1分45秒686でトップタイムをマーク。ただし、本人は「悩んでいます。マシンをどういう方向に持っていけばいいか見えなくなることが多くて……」と語り、後続とのタイムも僅差だった。2番手の#15 神取彦一郎は0.1秒差、3番手の#18 大久保仁も0.16秒差につけ、ぴたりと#14 安岡をマークした。第2集団では1分46秒台前半で#22 Michael Green、#47 藤田明、#16横幕ゆぅらが0.3秒差内での争いを繰り広げている。
ハード面では今回からブリッパーが新たに導入されている。これはシフトダウン時のヒール・アウド・トゥを補助するシステムで、シフトダウンと同時に機械的にアクセルワイヤーが引っ張られるため、ドライバーは右足をブレーキペダルのみに使える。「ブレーキングが安定するのでタイムも安定する」という声も多く、ドライでのタイム差が詰まった要因のひとつであったようだ。
予選は岡山大会で導入されたノックアウト方式が今回も採用された。雨量が少ない状態から始まり途中から雨が強まるコンディションへと変化するQ1では、計測1周目に1分57秒270をマークした#47 藤田が最後までトップタイムを守った。2番手は#14 安岡で「途中から雨量が多くなってきて、1コーナーで飛び出したりドキドキしながら走っていました」と言う。3番手以降には後半にタイムを更新した#5 高見澤一吉、#22 Michael Green、#17 飯田太陽が入り、「コース上で滑るポイントを攻め切れなかった。セクター2とセクター3で1秒失っている」と語った#16 横幕や#15 神取のふたりはQ1突破ぎりぎりのラインで踏みとどまった。
5分後にスタートしたQ2は徐々に雨量が減っていく展開で、多くのマシンが後半にタイムを上げた。このQ2でも#47 藤田は好調を維持し、計測1周目から1分57秒に入れて#14 安岡と僅差の戦いを繰り広げた。計測4周目には#14 安岡の1分57秒026というベストタイムに迫る1分57秒059をマークして肉薄したが、#14 安岡は同じく計測4周目に1分56秒788へ入れ、開幕から4戦連続ポールポジションの座を確定させた。「僅差ですね、マズいな……」と#14 安岡が不安を口にしたのに対して、2番手を得た#47 藤田は「雨は3回目ですが、最初から良いタイムをマークできました。僕の乗り方がウエットに合っているんでしょう。でも、決勝までに乾いてしまうかな? なるべく乾かないままで戦いたい」と力強く語った。3番手には「ラスト2周でのアタックが一番タイムが良かったはずなんだけど、ダンロップコーナーでアンダーが出て大回りしてコンマ数秒ロスした……」と悔しがる#5 高見澤が入り、それに#15 神取、#22 Michael、#17 飯田というタイム順でチェッカーが振られた。ただし、#15 神取がダブルチェッカーで2グリッド降格となり、#22 Michaelが総合4位に、総合5位の#17 飯田がジェントルマンクラスの予選トップに繰り上がった。前回の岡山大会でミッショントラブルに泣いた#17 飯田は「力まずに丁寧に乗ったのが良かったんですかね。天候が分かりませんが、表彰台を狙える位置なので狙っていきたい」と決勝に向けて気を引き締めた。
濡れた路面で好調な#47 藤田が#14 安岡の連覇を止めるのか? ジェントルマンクラスでは#15 神取の2グリッド降格により、読めない展開だ。また雨は止み、第4戦決勝での天候は曇りになるという予報も出ているが——第4戦決勝は15周、スタートは本日15時10分を予定している。
■第4戦 公式予選結果
Pos.\tCar#\tDriver\t Class\tCar Name\t Q2 Time\tQ1 Time
1\t14\t安岡 秀徒\tC\tGARMIN PORSCHE\t1'56.738\t1'58.138
2\t47\t藤田 明\t C\tRIRE RACING\t 1'57.059\t1'57.270
3\t5\t高見沢 一吉\tC\t高見沢整骨院OSSOポルシェ\t1'57.538\t1'59.877
4\t22\tMichael Green\tC\tMIKE DIRECTION\t1'58.096\t2'00.004
5\t17\t飯田 太陽\tG\tケーズフロンティア GT3\t1'58.807\t2'00.451
6\t15\t神取 彦一郎\tG\tパワーステーションサムライ\t1'58.071\t2'01.017
7\t16\t横幕 ゆぅ\tG\tYOU DIRECTION\t 1'58.849\t2'00.762
8\t44\tAkira\t G\tクラリオンRS セリザワGT3\t1'59.310\t2'00.574
9\t3\t江本 玄\t G\tアキラレーシング GT3\t 2'01.685
10\t8\t櫻井 澄夫\tG\tロードサービス GT3\t 2'02.777
11\t7\t海宝 善昭\tG\tタカラ樹脂 GT3\t 2'03.739
12\t18\t大久保 仁\tC\tケーズフロンティア GT3\t 2'01.769
13\t6\tArterossi\t G\tARTE-DIRECTION\t 2'04.563
※ゼッケン15、ゼッケン18はダブルチェッカーによる2グリッド降格ペナルティの結果を記載しています。
