マクラーレンは開幕戦オーストラリアでは、冬季テストで使用したラジカルなエキゾーストシステムからよりシンプルなものに戻して戦うことを明らかにした。

 マクラーレンは他チームよりも遅くラジカルなデザインの新車MP4-26を発表したが、テストにおいてマシンにトラブルが相次ぎ、ドライバーたちはライバルたちほどの走行距離を稼ぐことができなかった。

 チームプリンシパルのマーティン・ウィットマーシュは、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスの電話インタビューにおいて、オーストラリアGPではラジカルなエキゾーストを使用しないという決断を下したことを認めた。

「テスト中のマシンの信頼性あるいはパフォーマンスに私は満足していない」とウィットマーシュ。
「我々はかなり大きな変更を行い、それをオーストラリアに導入する。リスクはあるが、正しい手段であると信じているし、オーストラリアでそのリスクが杞憂に終わり、マシンの競争力が上がることを期待している」

「完全に新しいフロアと新しいエキゾーストシステムを用いる。他にもさまざまなことを行うが、オーストラリアで外からでも分かりやすい変化はこのふたつだ」

 ウィットマーシュは、元のエキゾーストデザインは複雑すぎて信頼性の問題が多発したと説明した。
「これまで使用したものよりシンプルなデザインだ」
「エキゾーストシステムがマシンにおよぼす影響は大きくなった。我々は特に極端なソリューションをとったと思う」
「だがこれが効果を生むとは私は思わない。非常に複雑であり十分なメリットがあったとは思っていない」
「新車は基本的には悪いマシンではない」
「我々はいくつか非常にクリエイティブなアイデアを採用した。その一部は大きな効果を出したかもしれないが、同時にレースで走りきれるだけの耐久性がなければならない。しかし率直に言って、我々のソリューションの一部はそうではなかった。そのためにこれを外さなければならなかった。しかしそうすることで興味深いパフォーマンス向上が見られた」
「チャレンジングな週末になるだろうが、パフォーマンスにおいて1秒以上の効果があることを期待している」

 オーストラリアで勝つのは難しいだろうが、優勝を目指して戦うとウィットマーシュは述べた。
「予想は全くできないが、誰もが常にレースで勝つことを目標としている。我々が勝てるとは予想していないが、優勝を目指していく」

本日のレースクイーン

友野ゆみとものゆみ
2025年 / スーパーフォーミュラ
KDDIレースアンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年6月号 No.1608

    [特集]レッドブル 角田裕毅
    5つの進化論

  • asweb shop

    オラクル レッドブル レーシング NewEra 9SEVENTY マックス・フェルスタッペン 日本GP 限定 キャップ 2025

    10,560円