2015年F1アブダビGPの日曜決勝で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは17位、ジェンソン・バトンは12位だった。

■マクラーレン・ホンダ
レーシングディレクター エリック・ブーリエ
 フラストレーションが溜まり疲労困憊するレースで、フラストレーションが溜まり疲労困憊するシーズンを締めくくることになった。

 昨日の予選ではジェンソンが12位、フェルナンドが17位を獲得、決勝ではポイント獲得のポテンシャルに何ら進展が見られなかった。ふたりは12位(ジェンソン)と17位(フェルナンド)のままレースを終えたのだ。

 ふたりともそれぞれにトラブルに見舞われた。ウイリアムズのピットクルーの責任でバルテリ(・ボッタス)のマシンが危険な状況で発進、その結果ジェンソンのリヤウイングのエンドプレートがダメージを負った。フェルナンドはパストール(・マルドナド)との接触の後、ドライブスルーペナルティを受けた。我々の見解では罪のない接触だった。

 そうはいっても、喜ぶべき理由もいくつかあった。週末を通してコーナリングスピードが非常によかった。
 最後の5周、フェルナンドのマシンのセッティングを“フルデプロイメント”に切り替えた。その理由のひとつは、彼に多少なりとも走ることを楽しんでもらうためだった。彼は何週間も何カ月も、走る喜びとは無縁だったからね。もうひとつの理由は、そういったパフォーマンスセッティングでマシンがどれぐらいいい性能を発揮するかを確認するためだった。

 その結果は「心強い」などという言葉では表現しきれないものだった。52周目、彼は1分44秒796の自己ベストタイムを記録した。レース中、彼より速いタイムをマークしたのはたったふたり。メルセデスのルイス・ハミルトンとフェラーリのセバスチャン・ベッテルだけだったのだ。
 つまり我々は進歩しつつあるということだ。それは間違いない。

 でも1年を総括すると、素晴らしいシーズンを送ることはできなかった。すべての瞬間を楽しめたとも言えない。ドライバー、スタッフ、スポンサーやパートナー、そしてファン、すべての人たちにとってきつい一年だったことも分かっている。だが我々はライバルたちとのパフォーマンス差を縮めるために人事を尽くして仕事に取り組み続けてきたし、今後もそうしていく。それは間違いない。

 最後に我々を支えてくれた人々それぞれに敬意を表したい。

 まずドライバーたち。彼らはコース上でもそれ以外でも素晴らしい仕事をしてきた。自分たちの努力がポイントで報われるようなことはまれであり、心が痛むような順位に終わるという事実に対して不平を言うことなく、全身全霊でレースをしてくれた。

 スタッフ。ファクトリーでも現場でも、彼らは絶え間なく働き続け、素晴らしいチームスピリットを示してきた。君たちを心から称賛したい。

 スポンサーとパートナーに対しては心から感謝し、彼らを誇りに思っている。彼らは我々を信じ続けてくれた。遠くない将来、その誠実さが大きな実を結ぶことになるだろう。

 最後に大事な存在に触れたい。ファンの皆さんだ。彼らは非常に強い忠誠心を示してくれている。困難な状況にもかかわらず、#BelieveInMcLarenHondaの精神を実行してくれているのだ。皆さんを称えたい。本当にありがとう。皆さんは最高だ!

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