マクラーレンのチームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュは、予選でも決勝でも低迷したカナダGPの後、まだ今シーズンの戦いを諦めておらず、優勝を目指していくと語った。
カナダGPではジェンソン・バトンもセルジオ・ペレスもポイント圏外でフィニッシュ、マクラーレンの連続入賞記録が64戦で途切れる結果になった。
今季苦戦しているマクラーレンは、パフォーマンス向上に努めているものの、7戦終了時点で37ポイント獲得にとどまり、ランキングではフォース・インディアに続く6位に位置している。
「この世界では、楽観的に物事を考える必要がある。こういう時期は特にそうだ。私は今までさまざまな時期を経験してきた」とウィットマーシュ。
「スタッフにモチベーションと集中力を維持させる必要がある。努力をすればレースに勝つことができると信じなければならない。我々はまだ諦めていない」
次戦はホームグランプリのイギリスGPであり、いい結果を出さなければならないというプレッシャーが高まると、ウィットマーシュは認めた。
「もちろんシルバーストンではもっといいパフォーマンスを見せたいと思っている。重要な一戦だ。ファンのためにもいい走りを見せたい」
「チームの応援に来てくれる人たちをがっかりさせたくはない。それだけにある意味プレッシャーが少し余計にかかる」
「これから2週間努力し、イギリスGPに向けてどこまでやれるか見てみるつもりだ」
今年の不調はルイス・ハミルトンの離脱と関係あると思うかとの質問に対し「そうは思わない」とウィットマーシュは答えた。
「ルイスは素晴らしいドライバーであり、チームにとっては貴重な財産だ。その彼は今はいない」
「だが今のふたりのドライバーたちがいい仕事をしてくれている」
「(カナダの)予選では完璧に事を運ぶことができなかった。決勝ではやるべきことができず、自分を強く責めている。プライムタイヤが今回のレースでこれほど持つとは、誰も予想していなかった」
カナダGP予選Q2でバトンは時間切れで最後のフライングラップに入ることができずに14位で敗退した。決勝ではタイヤを必要以上に労わって走ったことでポイントを逃したかもしれないと、バトンはレース後に述べている。