マクラーレンのスポーティングディレクター、サム・マイケルが、同チームが今季中に実力で表彰台を獲得するのは難しいだろうと語った。
今季低迷しているマクラーレンは、MP4-28のパフォーマンス向上に努めているが、11戦終了時点でコンストラクターズランキング5位(65点)、今季ベストリザルトはジェンソン・バトンの5位にとどまっている。
前戦ベルギーGPでは前進が見え、バトンが表彰台を狙える位置を走っていたが、最終的に6位フィニッシュとなった。
「この2戦のブダペストとスパを見れば、パフォーマンス向上を成し遂げたのは明らかだ」とマイケルはボーダフォンのインタビューイベントにおいて語った。
「それでもレッドブルとの間にはまだギャップがあるし、メルセデスにも遅れをとっている。一方、ロータスやフェラーリとの差は縮めつつある」
「スパは我々にとっていいレースだった。前を走るドライバーで脱落した者はいないし、決勝中何かが起こって我々の順位が繰り上がったわけではない。実力で6位を獲得したのだ。ペースは改善した。モンツァもいいレースになるはずだ」
「(しかし)最終戦までの間に完全に実力で表彰台を獲得するのは難しいだろう。2014年のマシンに大幅にシフトし始めるから特にね」
「新しいパーツは導入するが、開発競争の中で持ち込むような通常のものではない。今後持ち込むパーツは2014年に向けた学習の結果だ」
「それでも効果を発揮する可能性はあるが、次の3戦か4戦で起こることを予想し期待できるかどうかは分からない」
「従って、今年中に表彰台に立てるかどうかを予想し、それがどこで実現するのかを知るのは極めて難しい。それでも最終戦まで諦めずにプッシュしていく」