マクラーレンはブラジルGPでもジェンソン・バトンとルイス・ハミルトンの両方を平等にサポートすると主張しているが、元F1チーム代表で現在BBCの解説者を務めるエディ・ジョーダンは、状況によってはマクラーレンはチームオーダーを出すだろうと述べた。
韓国GPでノーポイントに終わったバトンは、残り2戦の段階で、ポイントリーダーのフェルナンド・アロンソとの差が42点となっている。一方チームメイトのハミルトンはアロンソから21点差につけており、韓国GP直後にはチーム代表のマーティン・ウィットマーシュは、バトンにハミルトンのサポート役をさせることを検討すると示唆していた。しかしブラジルGPを前にバトンは最後まで戦うと宣言、ウィットマーシュも彼を支援すると述べた。
しかしジョーダンは、マクラーレンはチャンスがあればバトンにハミルトンのサポート役を命じるだろうと考えている。BBC Sportのファンからの質問に答える企画において、もしブラジルGP決勝でバトンが1位、ハミルトンが2位を走行していたら、バトンはハミルトンを前に出すようチームに指示されると思うか、と聞かれたジョーダンは次のように答えている。
「それは3位、4位、5位を誰が走っているかによる。レッドブルとフェラーリに何かショッキングなことが起こって、ルノーのロバート・クビカとフォース・インディアのエイドリアン・スーティルが3位と4位を走っていたら、もちろん(順位入れ替えの指示は)ないだろう。だが、いつもの顔ぶれがトップを争っていたら、シーズンのこの段階では、ハミルトンを逃がし、バトンにチームのために可能な限り防御させるため、何らかの暗号化されたメッセージが送られるはずだ。今となってはマクラーレンはハミルトンで戦わなければならないことを、バトンも認識すべきだ」