ヘレスでの今年初のF1合同テストがスタートし、担当する2日間の走行を終えたフェリペ・マッサが、フェラーリの2012年型マシンF2012の開発にはやるべきことが多いと語った。
ここ数年タイトルから遠ざかっているフェラーリは、ライバルたちと勝負するため、今年型のマシンにアグレッシブなデザインを採用、完全に新しいマシンを用意してきた。そのためにやるべき作業は多いとチームは認めている。
「やるべき作業はたくさんある」とマッサ。
「完全に新しいマシンで、最初から去年のマシンとは全く違う。だから例年より多くの作業が必要だ。より多くのことを試さなければならない」
「今日僕はマシンにいろいろなことを試すためにたくさんの周回を走りこんだ。たくさんの小さな細かいことを集中して行った一日だった。細かいことを理解し、大量のデータを集める必要があるんだ。明日も、次のテストもそのことに集中していくことになるだろう」
ネガティブな驚きはあったかと聞かれたマッサは次のように答えた。
「新しいマシンには常にそれはある。予想した結果が出ないこともある。そうでないものもある。さまざまな方向性のものがあるんだ。今は、一貫し、競争力があるマシンを作るための大仕事を始めたばかりだ」
今年のフェラーリはマシンデザインの哲学を大幅に変更したため、テストで膨大な量の作業を行う予定になっているとマッサは語った。
「やるべき作業は多い。いろいろなことを試し、たくさんの走行を行わなければならない。マシンはすべてが整った状態じゃない。データを取るために走っているんだ」
「今までとは違う。プログラムはかなり変更され、複雑になっている。今は、さまざまなことを試し、マシンのいろいろなパーツのパフォーマンスのチェックをしている」
一方でマッサは、F2012にはポテンシャルを感じると述べている。
「昨日から今日にかけてセッティングを変更したら、予想どおりの結果が出た。これは重要なことだ。マシンが正しく反応するということだからね。やるべきことは多い。テストをスタートする前に予想していたよりも多いかもしれないが、僕らはハードワークを恐れたりしないよ!」
「F2012は去年のマシンより僕のドライビングスタイルに合っていると思う。かなりアンダーステアでなくなったんだ」
「このマシンには素晴らしいポテンシャルがあると思う。今の僕らの状況を考慮してもね」
「僕が乗った中で一番醜いフェラーリかって? どうかな。コクピットからはフロントウイングも段差も見えないからね。でも外から見たら、一番美しいマシンではないことは確かだね……」