ウイリアムズのチーム副代表、クレア・ウイリアムズが、マレーシアGPでの“チームオーダー問題”について、チームの対処の仕方がよくなかったと認め、ドライバーたちとファンに対して謝罪した。
マレーシアGP決勝終盤、ジェンソン・バトンを追って7位を走るフェリペ・マッサのすぐ後ろをバルテッリ・ボッタスが走行、チームはペースで勝るボッタスにバトンを追いかけさせたいと考え、マッサに対してポジションを譲るよう指示した。
マッサは再三にわたるこの指示を無視し、7位でフィニッシュした。
この件は大きく注目されたが、チームはマレーシア決勝直後にドライバーふたりと話し合いを行った結果、この問題は解決したと述べた。
バーレーンGP直前、クレア・ウイリアムズは改めて、チームのやり方はベストではなかったとして、ファン、マッサ、ボッタスに対する謝罪の言葉を述べた。
「ファンに対して謝罪したいと思います。私たちは最善の形でこの問題に対処することができませんでした」とウイリアムズ。
「ウイリアムズに注目し、ドライバーたちが戦うことを期待していた方々を失望させることになりました。それは私たちの本意ではありません」
「どちらのドライバーにとってもいい対処の仕方ではなかったので、もちろん私たちはドライバーたちに謝罪しました。そうするのが正しいと考えました」
マレーシアGP後、詳しい分析を行い、今後同様の状況が起きた場合の対処の仕方について検討したとウイリアムズは述べている。
「マレーシアで起きたことはいいことではありませんし、うまく状況に対応できたとはいえません」
「それでも私たちはミスからすぐに学ぶことができます。マレーシア後の数日、このグランプリで起きたことを詳細にわたりチェックし、自分たちのミスについて考え、今後同じことを繰り返さないようにするための解決法について検討しました」
「ドライバーやエンジニアを含め、チーム全体で考えました。問題解決のため、そうするのが一番大事なことでした。正直な気持ちをお互いに話せば、同じことを繰り返さないための新しいやり方を定めることができます」
ウイリアムズは、ふたりのドライバーたちには自由に戦わせるが、チームができるだけ多くのポイントを獲得することは重要であり、そのために今後もチームオーダーを出す場合はあると示唆した。
「こういった行動は、『チームオーダー』ではなく『戦略的決断と指示』であると考えています。チームオーダーという言葉には非常にネガティブな意味合いが感じられるので、私としてはふさわしい表現だとは思いません」
「私たちはレーシングチームであり、コンストラクターズ選手権で最大限のポイントを獲得する必要があります。ドライバーふたりはそれを理解しています」
「できるだけ多くのポイントをつかむための判断をチームは今後も行います」
「目標とするのは、ポイントを最大限に獲得し、ドライバーたちをコース上で戦わせることです」