バルセロナで最後のプレシーズンテストがスタートし、フェリペ・マッサがウイリアムズFW37で走行した。この日のトップタイムをマークしたマッサだが、今年も最も優れたマシンを持つのはチャンピオン、メルセデスだと確信している。
バルセロナテスト2回目初日の26日、マッサは103周を走行、ソフトタイヤで1分23秒500のタイムを記録した。これはバルセロナテスト1回目の最終日にロータスのロマン・グロージャンがスーパーソフトでマークしたトップタイムより約0.5秒速いタイムだった。
メルセデスはこの日、ミディアムタイヤでの走行を中心的に行っており、マッサはメルセデスの実力をまだ見ていないとして警戒している。
「ポジティブな結果だったけど、まだ自分たちの位置を確実に知るのは難しい。特にメルセデスとの比較はできない」とマッサ。
「最も優れたマシンを持つのはメルセデスだと僕は今も確信している。でも僕らもいい位置にはいる」
「このマシンはいいパフォーマンスを示しているし、ハンドリングもいい。マシンに対する理解も深まっている」
メルセデスとの差は縮まったと思うかと聞かれマッサは「そうだといいね!」と答えた。
「でも同じタイヤで同じ燃料量で走ったタイムを見ないと、はっきりしたことは分からない」
「彼らはまだポテンシャルを隠し持っているはずだ。彼らと比較した位置はどうなのか、僕らは昨年の最終戦と比べて改善したのか、判断するのは難しい。ただ、その他のチームとの比較で言えば、僕らは戦える位置にいると思う。それが重要なことだ」
マッサはまた、ダウンフォースが重要なバルセロナでいいラップタイムを記録できたのはウイリアムズにとってポジティブなことだと語った。
「去年を振り返ると、ここは僕らに適したサーキットではない」とマッサは言う。
「ここでは苦労したし、他のマシンと比べて競争力が不足していた。僕らはダウンフォースが足りなかったからだ」
「だけど、ラップタイムを追求した時に問題はなかった。僕らが一歩前進したと100パーセント自信を持って言えるわけではないが、去年と比べると走りやすいし、少し安定性が増してよくなっている」
「ただデグラデーションの面ではもっと改善する必要がある。メルセデスは問題ないかもしれないが、ほとんどのマシンに関してデグラデーションが低くはなかった。マシンの一貫性を高める必要がある」