今週末のJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPを控えた11月14日、富士スピードウェイにマリーノ・フランキッティが登場した。すでに発表されているとおりマリーノは今週末、WedsSport ADVAN SC430をドライブすることが決まっている。
そのマリーノ、兄・ダリオのレースを見るために、ツインリンクもてぎは2回訪れたことがあるというが、富士に来たのはこの日が初めて。もちろんコースを走ったこともない。だが、週末のスケジュールでは練習走行がわずか。そこでマリーノは、この日コースの学習に来たのだ。
朝イチから講習を受け富士のライセンスを手に入れたマリーノは、今回チームメイトとなる荒聖治所有のチューニングカーでコースを慣熟走行。30分間のスポーツ走行を2本走り、富士初走行を堪能した。
クルマを下りてきてからは、荒に「あそこのコーナーはスーパーGTだと何速で走るの?」などと質問。ツボを伝授してもらった(?)だけでなく、すでに搬入のために現場を訪れていたヨコハマタイヤの担当者にも、タイヤの特性などを尋ねるという熱心ぶり。走行時間の短さを補うために情報収集に努めていた。そんなマリーノが気に入ったのは、コカ・コーラコーナーから100Rにかけての高速区間だということだ。
「ほぼアクセル全開で走る高速区間は、すごく素晴らしいしチャレンジングだね。それに対して、セクター3はすごく難しい。大きなサーキットから、いきなりカートコースに入っていくみたいな感じっていうか、それまでの区間と比べてキャラクターが一気に変わるからね。でも、タイムに大きく影響する場所だと思うし、スーパーGTのクルマで走ったらどういう感じがするのか、早く試してみたいよ。これまで見た色々なビデオでも、セクター3ではどのドライバーも、すごく忙しく作業していた。それだけ難しい場所なんだと思うし、色々試して早く感触を掴みたいね」。
またマリーノは午後から、WedsSport ADVAN SC430がメンテナンスされている御殿場市内のファクトリー、クエストへ。ここでシート合わせをし、ペダル位置の確認なども行った。このファクトリー内で初めてスーパーGTカーの実車を目にすると、その姿に大感激。
「こんなに幅が広くてカッコいいなんて!! 早く運転したいな~」と目を輝かせていた。さて、そのマリーノ、今回の参戦についてはこう語る。
「僕はどんなクルマでも運転するのが大好き。だからスーパーGTのことも、うんと前から知っていたし、機会があったら乗ってみたいって思っていたんだ。だから今回こういうチャンスを得られて、スーパーGTを体験できるのはホントに素晴らしい。チャンピオンシップがかかっているレースではないから、この経験を楽しみたいね」
「もちろんどのチーム、どのドライバーも1年間戦ってきた後で完成されている。その点、僕は金曜日の練習走行で初めてドライブするわけだし、その時間も短い。その後はすぐに予選だしね。だから一番経験も少ないし、後発ってことになるんだけど、その中でも少しずつでも自分のことを進歩させたいし、クルマのことも理解したいと思っているんだ」
「もちろん、今回のレースの後も、チャンスがあれば乗りたいよ。乗れば乗るほど進歩できると思いから」
さて今週末、マリーノはレギュラー陣に混じって、どのような走りを披露してくれるのだろうか。JAFグランプリのようなフェスティバルでなければ実現が難しいゲストドライバーの参加は、大きな見所のひとつでもある。
