6日から富士スピードウェイで行われているスーパーGT公式テスト。このテストで、ニッサンGTアカデミー出身のヤン・マルデンボロとアレックス・バンコムに、初めての富士スピードウェイ、そしてスーパーGTテストの感想を聞いた。

 プレイステーション用ゲーム『グランツーリスモ』と、ニッサンがコラボレーションし、バーチャルの世界から現実のレーシングドライバーを生み出すプロジェクトである『ニッサンGTアカデミー』。7月に鈴鹿で行われたテストに参加した初代王者のルーカス・オルドネスに続き、今回の富士に2011年王者のマルデンボロが、GTアカデミーの“先生役”を務めてきたバンコムとともに来日し、年末のJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP参戦に向け、富士スピードウェイを初体験した。

「富士は『グランツーリスモ5』で練習していたけど、実際に走って素晴らしいと思った」と語るマルデンボロ。

「クルマもすごく印象的だった。エアコンにもすごく感心したよ。それにヨコハマタイヤも素晴らしく、フロントエンジンのクルマで走るのにすごく適していて、コーナーに入っていく時の感触がいいよね。チームともすぐに仲良くなれた」とすぐにスーパーGTの雰囲気に馴染んだ様子。ふたりはウエットとドライを1日で体験する機会にも恵まれ、ユーズドタイヤとニュータイヤの比較もトライしたという。

 一方、“ゲーマー”にとって、ゲーム中に登場するマシンとの出会いは心躍るもの。今回、自身がドライブしたニッサンGT-RニスモGT3とともに、マルデンボロが楽しみにしていたのは、『グランツーリスモ5』にも多数登場するGT500クラスの車両。

「初めて実物を見たけど、GT300とはまったく違うエアロパッケージを装着しているし、素晴らしいクルマだよね。もちろん運転してみたい。こういう風に開発の範囲が大きく取られているのはGTレースにとってすごくいいことだと思うし、シーズン中にどんどん進化していくのもいいと思う。それなのに、3メーカーの戦いがとても拮抗しているんだから、素晴らしいチャンピオンシップだと思うよ!」

「このレースがもっとヨーロッパでも見られるようにすればいいのにって思う。GT500のドライバーは全員プロだしすごく速いし、本当に素晴らしい選手権だと思うからね」

 マルデンボロはまた、日本の文化にも大いに感銘を受けた様子。

「今回、僕は初めて日本に来たけど、日本はアメリカ、ドバイと並んで僕が行ってみたいと思っていた国のひとつ。日本のドリフトビデオを見ていたし、日本の文化にも興味があったから、ここでテストできるなんてとても嬉しかった」

「それに、今回はテストだっていうのに大勢のお客さんがいて、場内放送まであるってことに驚いたよ。これはヨーロッパの人たちにも伝えたい部分だね!」

 また、マルデンボロとともにスーパーGTの世界を初体験したバンコムも、「GT500クラスのクルマはすごく速いよね。いつかはあのクルマを運転できたらいいな。でも、今日はとにかくコース上で出会った時にどう譲るかっていうことに気をつけていてミラーばかり見ていたんだ(笑)。自分たちのクルマにダメージを負ったらいけないから」と2クラス混走のスーパーGTならではの感想を語った。

「とにかく11月のJAF Grand Prixは楽しいレースになるだろうし、とても期待しているよ!」

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