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ラリー/WRCニュース

投稿日: 2015.10.27 00:00
更新日: 2018.02.17 11:13

ミケルセン「この瞬間をずっと待っていた」


Press Information
2015年10月26日(月)
フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社

フォルクスワーゲン 世界ラリー選手権(WRC)で今季11勝目を獲得
第12戦「ラリー・スペイン」でミケルセン選手がWRC初優勝

フォルクスワーゲンは、ラリー競技の最高峰「FIA 世界ラリー選手権(通称:WRC)」の2015年シーズン第12戦「ラリー・スペイン」に市販車をベースとした3台の「ポロ R WRC」で参戦し、ノルウェー人のアンドレアス ミケルセン選手が自身のキャリアで初となる優勝を果たしました。フォルクスワーゲン・モータースポーツはさらに勝利数を伸ばし、今季12戦中11勝と、快勝を続けています。また、前戦ツール・ド・コルスで優勝したヤリ‐マティ ラトバラ選手も2位に入っています。

2015年10月22日(木)~10月25日(日)にかけて開催された「ラリー・スペイン」は、初日にグラベル(未舗装路)、2日目と3日目にターマック(舗装路)の競技区間(スペシャルステージ、通称:SS)を使用するミックスラリーとして開催されます。グラベルとターマックではサスペンションやタイヤ、車両特性などがまったく異なるため、ドライビングの切り替えと適応力が求められます。

ラリーは 22日(木)の夕方に行われたSS1からスタートしました。バルセロナの市内に設けられた特設コースに詰めかけた大観衆を前に、セバスチャン オジェ選手がトップタイムを獲得し、翌日からの戦いに弾みをつけます。23日(金)はグラベル路面を舞台とするため、先頭走者のオジェ選手は砂利掻き役を余儀なくされタイムが伸び悩みますが、持ち前のテクニックとポロ R WRCの高い安定感を武器に、この日の最終SSで一気に首位を奪還しました。ラトバラ選手は総合2番手、ミケルセン選手は総合6番手でこの日を終えています。

24日(土)から路面はターマックへと変わり、先頭走者のハンデはなくなります。オジェ選手は 8SSのうち5SSでトップタイムを獲得し、この日を終えた段階で2番手ラトバラ選手との差を54秒に拡大しました。前日6番手だったミケルセン選手は3番手に浮上し、フォルクスワーゲンが上位を独占する形となりました。そして最終日の25日(日)、注目を集めたのはラトバラ選手とミケルセン選手による僅差の2位争いです。ラトバラ選手のパンクなどもありましたが、激しい攻防の末、ミケルセン選手が3.1秒差でラトバラ選手を下しました。ところが、上位陣の最終走者であった首位オジェ選手が、なんと最終SSでクラッシュしリタイア。これによりミケルセン選手が繰り上がり、自身初となるWRCでの総合優勝を獲得するという劇的な幕切れとなりました。

次戦は2015年最終戦「ラリー・グレートブリテン」です。11月12日(木)~15日(日)に開催される伝統の一戦は、ウェールズが舞台となります。引き続き「ポロ R WRC」の活躍にご期待ください。