WTCC世界ツーリングカー選手権ハンガロリンクのレース2で、ガブリエル・タルキーニ(ホンダ・シビックWTCC)がクラッシュしたことについて、ポジションを争っていたイバン・ミューラー(シボレー・クルーズ)は、クラッシュを避けるために何もできなかったと語った。
ハンガロリンクのレース2で、7番グリッドからスタートしたタルキーニは、9番グリッドからスタートしたミューラーのクルーズともつれあうようにターン3でコースアウト。アウト側のタイヤバリアに激しくクラッシュした。
タルキーニは首の痛みを訴え、ブダペストの陸軍病院に搬送され一晩入院。ただ、骨折などはなかった。このクラッシュについてミューラーは、自分がクラッシュを避けるためにできることは何も無かったと語っている。
「残念なことに、大きなクラッシュになってしまった。僕たちはターン2でサイド・バイ・サイドになってイン側にいたんだけど、ターン3ではアウトサイドになったんだ」とミューラーは状況を語る。
「彼は僕のスペースをなくそうとしていたんだと思う。僕はすでに芝生の上にいて、それ以上どうすることもできなかったんだ。彼はイン側にスペースはあったけれど、残念ながらタルキーニはスピンしてしまい、その場所ではバリアはすぐそばにあったんだ」
跳ね返ってくるタルキーニのシビックを避けたミューラーは、その後ジェームス・ナッシュのクルーズに続き5位でフィニッシュ。チャンピオンシップを争うタルキーニに対し、46ポイントの差をつけた。
「前をパスするには、リスクが多すぎたね。トム・チルトンとトム・コロネルをパスすることはできたけど、ナッシュはトラック上で僕よりも速いマシンの1台だった。僕にとって、トップ5でフィニッシュできたのはいい結果だったと思う」
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