メルセデスとピレリの“秘密テスト”に関するFIA国際法廷審問が20日に行われる。現行車を使用した今回のテストがF1スポーティングレギュレーションに違反することは明らかだが、メルセデスが潔白を主張できる余地があるかもしれない。

 スペインGPの後、メルセデスはピレリのタイヤテストにおいて2013年型マシンを使用し、3日間にわたり1000kmの走行を行った。
 シーズン中に現行車を使ってテストを行うのは規則違反であるため、この件は国際法廷に送られた。20日午前9時30分からパリで行われる審問には、メルセデスのチームプリンシパルのロス・ブラウンとピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーが出席する予定となっている。

 国際法廷において審議の焦点となるのは、メルセデスとピレリが規則違反を犯したかということだ。

 問題となっているのは、メルセデスが2013年型マシンを使用したことであり、F1スポーティングレギュレーションでは、いくつかの例外を除き、「現在のF1テクニカルレギュレーションに実質的に従った車両、その前年あるいはその翌年の車両」を使用し、シーズン中にテストを行ってはならないとはっきりと記されている(例外は若手テスト、空力テスト、ドライバー交代が行われた際)。

 そのため今回のメルセデスのテストは間違いなくレギュレーション違反に当たる。しかし、タイヤサプライヤーのピレリとFIAの契約の中のある条項によって、状況が複雑になる。
 約3年前に結ばれた両者の契約では、ピレリは現在参戦するチームと“代表的な”クルマを使って1000kmのテストを行うことが許されている。

“代表的な車両”のはっきりした定義は示されておらず、“代表的な車両”が現行車であってはならないとも記されていないといわれている。

 そのためメルセデスは、ピレリの契約事項が現在のスポーティングレギュレーションに優先するとの主張を行うものとみられている。

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