2013年のF1開幕戦オーストラリアGPのフリー走行2回目は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。
現地時間16時30分(日本時間14時30分)からのフリー走行2回目は気温23度、路面温度36度でスタート。天候は、フリー走行1回目に引き続き快晴に恵まれ、ドライコンディションでのセッションとなった。
今回のフリー走行2回目では、コースオープンとともに多くのマシンがピットを後にし、コース上は序盤から賑わいを見せた。そんななか、開始10分過ぎまではロータスのキミ・ライコネンとメルセデスのルイス・ハミルトンが好タイムを並べたが、セッション序盤のリードを奪ったのはレッドブルのベッテル。早々と1分26秒台に入れたベッテルは自身がFP1で記録したベストタイムを更新すると、その後も1分26秒274までタイムを刻んでいった。
中盤を前に各チームはそれぞれ周回を重ねるも、引き続きベッテル首位のままセッションは推移。迎えた開始45分、上位勢の先陣を切ってフェラーリのフェルナンド・アロンソがスーパーソフトタイヤでアタックする。アロンソはセクター1、2を全体のベストタイムで攻めたものの、ベッテルがミディアムタイヤで記録したタイムには及ばず2番手。続いてマーク・ウエーバーがスーパーソフトでベッテルのタイムをコンマ1秒上回ったが、同じくスーパーソフトに履き替えたベッテルはさらに1分25秒台までタイムを伸ばして再びライバルたちからリードを奪った。
その後、中盤以降は各チームがミディアム・スーパーソフト両コンパウンドを使用してのロングランへと移行。大きなタイムの動きもなくセッションはそのまま終わるかと思われた。
しかし、チェッカーまで残り7分というタイミングでハミルトンがターン6でコースオフしマシンを降りる。さらにその直後には、僚友のニコ・ロズベルグもギアボックスが原因と思われるトラブルでストップ。タイムでは上位に食い込むなど順調な滑り出しを見せていたメルセデスだが、最後はトラブルで一日を締めくくることとなってしまった。
その他ではセッション最終盤にウエーバーがターン13の立ち上がりでハーフスピンを喫するなど多少のハプニングはあったものの、大きなトラブルは起こらずにセッションは終了。フリー走行1回目に引き続きベッテルが首位に立ち、2番手のウエーバーとともにレッドブルが1-2。3番手にメルセデスのロズベルグ、4、5番手にライコネンとグロージャンのロータス勢が続き、フェラーリのアロンソは6番手に終わった。
フリー走行1回目でタイムが伸び悩んでいたマクラーレンは、ジェンソン・バトンが11番手、セルジオ・ペレスも13番手と、終始トップ争いに絡むことができず初日の走行を終えている。