メルセデスが“秘密タイヤテスト”の件で国際法廷の審問を受ける際に、潔白を証明する重要な証拠として、FIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングから送られたEメールを提出する見込みであると、英メディアが報じている。
スペインGPの後にメルセデスは今年型のマシンを使ってタイヤテストを行った。それが明るみに出て、シーズン中のテストに現行車を使用するのはレギュレーション違反であるとして他チームから抗議が提出され、この問題は国際法廷に裁定を委ねられることになった。
しかしメルセデスは違反を犯したことは認めておらず、チーム代表のロス・ブラウンは2013年型マシンの使用に関してFIAの許可を得ていたと主張している。
その事実が記されたホワイティングからブラウンにあてられたEメールが存在すると以前から報じられている。
The Guardianは、国際法廷でメルセデスはこのEメールを証拠として提出する予定であると15日に報じた。
カナダの金曜記者会見においてブラウンは、ホワイティングからテストを許可するEメールを受け取ったといううわさがあるが本当かと聞かれ、国際法廷にかかわることに関してはコメントは控えたいと答えた。
しかし、FIAから現行車を使用していいという許可を得ていたという証拠を持っているのか、と改めて聞かれたブラウンは「我々は、ピレリテストを行うことができると信じていなければピレリテストを行わなかっただろう。国際法廷に行った時、質問の答えは得られる」と答えている。
国際法廷の審問は6月20日にパリで開催される。