マレーシアのセパン・サーキットで毎年開催されている12時間耐久レース、メルデカ・ミレニアム・エンデュランス・レース(MMER)は1日、決勝レースのフィニッシュを迎え、クリアウォーター・レーシングのモク・ウェン-ソン/濱口弘/クレイグ・ベアード組フェラーリ458 GT3が優勝を飾った。

 マレーシアの“独立”を意味する言葉を冠したメルデカ・ミレニアムは、毎年国家記念日にあわせ開催される12時間耐久レース。近年はヨーロッパやアジアからGT3カーが多く集まり、GT3の耐久レースとしてはアジアでもトップクラスのステイタスを得ている。ここ2年間は、谷口信輝/柳田真孝/ドミニク・アンというクルーが乗り込むPETRONAS SYNTIUM TEAMのメルセデスベンツSLS AMG GT3が連勝を飾っていた。

 しかし今季、スーパー耐久岡山と日程が重なっていることもあり、PETRONAS SYNTIUM TEAMはSLAS AMG GT3を2台を岡山、2台をメルデカ・ミレニアムに用意。メルデカにはベルント・シュナイダー、トーマス・イェーガーというメルセデスの大ベテランを招聘し、予選ではイェーガー組がポールを獲得。フロントロウを独占した。

 しかし、迎えた決勝レースではイェーガー組の28号車が101周で、シュナイダー組の1号車が218周でリタイアを喫してしまい、3連覇の夢は潰えてしまうことに。優勝は濱口が乗り込んだクリアウォーター・レーシングのフェラーリとなった。2位はロジャー・ラゴ/デイビッド・ラッセル/ピーター・コックス組23号車ランボルギーニ・ガイヤルドで、3位にはパシン・ラズロス/ミカ・サロ/ミケーレ・ルゴロ組AFコルセのフェラーリが入った。

 千代勝正がニッサンGTアカデミー出身のウォルフガング・ライプ、マーク・シュルツイスキーと組んで参戦したニスモアスリートグローバルチームのニッサンGT-RニスモGT3は、厳しい12時間耐久を乗り切り6位でフィニッシュ。スーパーGTで活躍中のリチャード・ライアンが加わったクラフトレーシングAMRのアストンマーチンは9位となった。

 16台が参加し、ホンダ・シビック勢にウィンフィン・モータースポーツのトヨタGT86勢が挑む形となったツーリング・プロダクションクラスは、飯田章/土屋武士/新田守男組86号車がレースの大半をリードしていたものの、終盤のトラブルによりクラス5位となった。

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