オーストラリアの議員が、メルボルンはオーストラリアGPの開催契約を更新すべきではないと発言した。
グランプリ開催地のアルバートパーク・サーキットを含む選挙区の議員、マイケル・ダンビー氏は、地元住民はグランプリに嫌気がさしており、高騰する開催費用をこれ以上政府が負担するわけにはいかないと発言した。
ダンビー議員は次のようにコメントしたと、ロイターが伝えている。
「グランプリは1996年にはいい契約だったかもしれない。当時は政府は170万ドルしか負担しなかった。だが観客が減少し、税金から年間5,000万ドルを支払わなければならなくなった。政府はこの損失を食い止め、手を引くべきだ」
「コストは高騰、観客数は減少、地元住民はうんざりしている。メルボルン市長は態度を決めかねているようだが。どの面から見ても、メルボルンは『思い出をありがとう』と申し上げて、グランプリ契約の更新を丁重にお断りするべきだと思える」
先月はメルボルンのロバート・ドイル市長が、現在の契約が2015年で切れた後は契約を更新するべきではないとの考えを示した。
これを受けてバーニー・エクレストンは今月、地元に開催の意志がないのであれば契約を終了させてもかまわないと述べた。
「市長がオーストラリアのイベントに満足しておらず、契約をキャンセルしたいのなら、我々は喜んで話し合う」とエクレストン。
「メルボルンでグランプリを開催するのをやめたいというのなら、喜んで彼とその話をしようじゃないか」