今年末に行われるFIA会長選挙に、FIAファウンデーションの長官デイビッド・ウォードが立候補することを表明した。
ウォードは、数週間前に、FIA会長戦に立候補する意向を表明していた。木曜の発表において、彼は、会長選に備えてFIAファウンデーションの職を退くことも明らかにしている。
現在会長を務めるジャン・トッドは、2期目を目指して立候補するとの正式な表明は行っていないが、これまで何度か、職務を続けたいという意向を示している。
トッドは2009年に、アリ・バタネンを破りFIA会長に就任した。前任者であるマックス・モズレーに比べると目立たない存在ではあるが、トッドは交通安全の問題に積極的に取り組んできた。
一方で、トッドは何度か批判も受けており、政情不安のバーレーンでのグランプリ開催や、バーニー・エクレストンとの新たなコンコルド協定をいまだに締結していないことが、非難を集めている。
56歳のウォードは、交通安全運動のサポート、モータースポーツの安全性に関するリサーチへの資金提供などを行うFIAファウンデーションの長官を務め、18年にわたり交通安全の問題に取り組んできた。FIAファウンデーション設立以前には、元FIA会長モズレーのアドバイザーを務めている。