HRT F1のブルーノ・セナが、来週末のモナコGPでは新規チームのHRT、ロータス、ヴァージンとその他のチームとを分けて予選を行うよう、FIAに提案すると述べた。
新規3チームはここまで予選で下位に沈み、他チームとは数秒の差がある。狭いモナコのコースで予選Q1でタイム差の大きなマシンが混在して走るのは危険であると、セナは考えている。
セナはスペインGP金曜のドライバーズミーティングで他のドライバーたちにこの案を提示するつもりだと報道陣に対してコメントした。
「これによっていい解決を図りたい」とセナ。
「これを彼らに提案するつもりだ。あとは彼らがどう考えるかだ。(レースディレクターの)チャーリー(・ホワイティング)とこの件をどう実現するかについて話し合う必要がある。その後は(この案が採用されるかどうかは)FIA次第だ」
セナは、他のチームと別に走ることで、新規チームに属する6人のドライバーのストレスは軽減されるだろうと語っている。予選の別セッションに参加するのはこの6台のみなのか、もっと台数を増やすのかは不明だ。
「遅いグループの6台か8台と、残りのチームとで別々に予選をするというのは悪いアイデアではない。どちらにとってもいいアイデアだと思う。僕らよりずっと速いマシンを前に出すという作業を僕らはしたくないし、彼らだって毎周遅いマシンに引っかかってしまうのはいやだろう。プラクティス総合で下から8台というのがいい指標になるんじゃないかな」
モナコで優勝経験があり、今はロータスに所属するヤルノ・トゥルーリは、セナのアイデアに基本的には賛成している。
「FIAは、何らかの形で僕らを分けることを考えるべきだと思う」とトゥルーリ。
「どういうアプローチにすればいいのかは分からないが、(モナコで)24台同時に走るというのは厳しいだろうね」
スケジュールにあまり影響を与えない、最も論理的な解決法は、Q1は新規チームのみ(あるいはプラス2台)で走り、残りの16~18台でQ2、Q3を通常の形で行うというやり方かもしれない。