2014年F1第6戦モナコGPは22日(現地時間)、モナコ・モンテカルロの市街地サーキットで幕を開け、午前10時から行われたフリー走行1回目は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。ケータハムの小林可夢偉は21番手で最初のセッションを終えている。
今年で72回目を迎えた伝統のモナコGP。例年同様、木曜日に開幕するモナコは、午前10時から1回目のフリー走行が行われた。今年は、カジノコーナーの先からトンネルの出口まで路面の一部が再舗装されている。今回持ちこまれたタイヤはソフトと今季初登場となるスーパーソフトの2種類だ。
FP1開始時の天候は曇り。気温20度、路面温度は23度を記録した。セッションは開始15分過ぎから各車のタイム計測が本格的にスタートしていくが、上位勢で真っ先にコースインしていたメルセデスのニコ・ロズベルグがすぐにリードを奪うと、その後続いたハミルトンとともに早くもメルセデス勢が1-2態勢を築いた。
好調シルバーアローに次ぐ3番手には、前戦スペインで初の3位表彰台を獲得したレッドブルのダニエル・リカルドがつけた。開始30分を前に1分19秒台に入れ、一旦はメルセデスに代わってトップに立ったリカルドは、その後の周回でも常時3番手をキープする安定した走りを見せた。
一方、リカルドのタイムを塗り替えたメルセデス勢は、セッション折り返しを前にハミルトンが1分18秒271をマークしてチームメイトからトップの座を奪うと、2台はその後もロングランで順調に周回を重ね、トータル30周以上を走り込んだ。
4番手につけたアロンソは、チェッカー直前にミラボーでタイヤをロックさせエスケープゾーンにストップする場面もあったが、一時はリカルドに代わって3番手タイムをマークするなど、まずまずの走り出しを披露。最終的にはコンマ4秒の遅れをとったが、レッドブルのもう一台を駆るセバスチャン・ベッテルを上回るタイムを記録している。
6番手以下はキミ・ライコネン、バルテッリ・ボッタス、セルジオ・ペレス、ケビン・マグヌッセンと続き、10番手にニコ・ヒュルケンベルグがつけた。
なお、マルシャのマックス・チルトンは開始30分にミラボーでストップ。ザウバーのエイドリアン・スーティルも、チルトンと同じ場所でスピンを喫し、リヤからウォールにヒットしている。