フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロが、フェラーリは「遅かれ早かれ」ル・マン24時間に勝ちに行くだろうと語っている。
モンテゼモロは先日、ル・マン24時間にLMP1カーで参戦することを真剣に考えるべきかもしれないとの発言をしていたが、今回はル・マン24時間参戦に向けて何らかの技術開発に取り組んでいることを明かした。
「我々は、現在テスト中の技術革新に取り組んでいる。理論的にル・マンの可能性について考えたのはこれが初めてだ」とモンテゼモロ。
「その可能性について考え始めて数週間が経った。もしルールが私の考えている正しい方向であるならば、遅かれ早かれフェラーリはル・マンに勝ちに行くだろうね」
またモンテゼモロは、2015年から導入される予定のF1のコストキャップ制度が、フェラーリにWEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦する余地を与えるかもしれないと考えているようだ。
「100人の従業員に『出て行って仕事を探せ』とは言えないよ。だから、一部の人員をその方向に振り向けるかもしれない」
ただモンテゼモロは、2016年より前にLMP1参戦が実現することはないだろうと述べている。
フェラーリでF1以外のレース活動を率いているアントネッロ・コレッタは先日、来シーズンからのLMP1カーのレギュレーションをフェラーリが研究していることを明かし、F1で来季から導入される1.6リッターV6ターボをベースとしたパワーユニットでLMP1クラスに参戦する可能性を示唆していた。
2014年からは、F1とLMP1でともに、ハイブリッドシステムを重視したパワーユニット規定が導入される。またLMP1クラスに参戦しているアウディは、来季のアウディR18 e-トロン・クワトロにF1同様の熱エネルギー回生システムを搭載していることを明らかにしている。