インディカー・シリーズの前身、CARTの1999年チャンピオンであるファン-パブロ・モントーヤが再び北米最高峰のオープンホイールレースに復帰するかもしれない。
かつてCARTに参戦し、その後ウイリアムズやマクラーレンをドライブするなどF1のトップドライバーとしても活躍したモントーヤは、2006年から現在のNASCARシリーズに参戦しているが、今年で38歳を迎えるモントーヤは今シーズン限りで所属するアーンハート・ガナッシ・レーシングのシートを失うとみられている。
だが、インディ500ウイナー(2000年)でもあるモントーヤを再びオープンホイールレースに導こうとしている人物がいる。アンドレッティ・オートスポートのオーナー、マイケル・アンドレッティだ。
AUTOWEEKによれば、アンドレッティは19日、モントーヤにインディカードライブを持ちかけたことを明らかにし、彼を走らせるために現在スポンサーを探しているとAP通信に語った。
「ファンにインディカーについて話し、“もちろん! うまくまとめる方法を見つけよう”と彼に言ったんだ」とアンドレッティ。
一方のモントーヤも、他のシート獲得に向けていかなるシリーズも除外しておらず、インディカーへの“復帰”も問題外ではないとコメント。ただ、(アンドレッティとの)具体的な交渉内容については明かさないと語っている。
アンドレッティ・オートスポートは、今季のインディカーでライアン・ハンター-レイ、EJ.ビソ、マルコ・アンドレッティ、ジェイムズ・ヒンチクリフという4人を走らせているが、今季3勝を挙げているヒンチクリフについては、27号車のメインスポンサーである『GoDaddy』が今季限りでチームおよびドライバーとの2年契約を終えることから、彼の去就はスポンサー次第だとアンドレッティが認めている。
アンドレッティ自身はヒンチクリフの残留を望んでおり、さらにスポンサーさえ見つかれば、ベストドライバーのひとりと評価するモントーヤとも“確実に”にサインすると述べている。
また、チームは今年のインディ500で衝撃の2位デビューを飾ったコロンビア出身のインディライツドライバー、カルロス・ムニョスとも契約を結ぼうとしているほか、インディ500を前にアンドレッティのマシンをテストしたNASCAR元王者のカート・ブッシュを来年の500で走らせる計画もあたためており、すべてがうまくいけば、2014年は7人のドライバーを走らせることになるかもしれないという。