ロータスのキミ・ライコネンは、ヘレスでの合同テスト初日にトップタイムを出したことには大きな意味はないが、新車E20とピレリタイヤを初めて経験し、いい感触を得られて嬉しいと語った。
2シーズンF1から離れ、今年復帰するライコネンは、1回目のテスト初日で大きなトラブルなく約70周を走行、2番手に0.1差でトップに立った。
F1に復帰して初の合同テストでトップタイムを出したことをどう感じているかと聞かれたライコネンは「(トップに立つことに)大きな意味はないよ」と答えた。
「初日だからね。これがレースウイークエンドなら意味があるだろうけど、ここでは何の意味もない」
すでに旧型マシンとピレリのデモ用タイヤではテストを行っていたライコネンだが、今年のマシンとタイヤで走り、これらの情報を得られたことは有意義だったという。
「マシンのフィーリングはとてもいい。過去には新車の走り始めにもっとずっとよくない感触を持った経験がある。とても満足できた」
「ハンドリングがとてもいいと最初に感じ、その感触が続いている。それについてはとても満足している。でも改善できる部分、改善しなければならない部分もある。それについてもポジティブに感じている」
ライコネンは昼休み前に60周を走行、この間にこの日のトップタイム1分19秒670をマークした。このタイムは2011年にルーベンス・バリチェロが記録した全体のベストタイムよりも速いものだった。
午後はKERSのバッテリー交換を行うために走行が中断されたものの、ライコネンは初日の走行に満足していると述べている。
「チームの計画していた作業を計画どおりに行った。小さな問題によって数周のロスがあったので、完全に計画どおりではなかったけれど。いろいろなことを試し、いくつかのチェックした」
「でも昨日の段階でやらなければならない通常の作業をかなりやったので、今日はそれをしないで済んだ。それでもきわめて普通の初日だったよ」
ライコネンはピレリタイヤにも問題ないと述べている。
「このタイヤを使うわけだから、これからベストの性能を引き出さなければならない」
「新しい状態ではとてもいいタイヤだね。もちろん昔のタイヤと比べるとタレが大きいかもしれないけれど、それは誰にとっても同じだ。ロングランではできるだけ長くもたせて、できるだけいいパフォーマンスを引き出さなければならない」