14日、お台場のMEGA WEB特設サーキットでアマチュアカーターによるレースイベント『レッドブル・カートファイト・ジャパンファイナル』が開催され、アマチュアの世界最速カーターを決めるレッドブル・カートファイトの世界大会“ワールドファイナル”に出場する日本代表が決定。ゲストにスクーデリア・トロロッソのダニエル・リカルドが登場しイベントを盛り上げた。
このレッドブル・カートファイトはアマチュアのみ参加が認められ、幅広い年齢層の男女が参加。日本全国の6カ所で地方予選大会が行われ盛り上がりをみせた。このお台場のジャパンファイナルに集まったのは、昨年の日本代表で世界チャンピオンにも輝いた澤田真治選手を含む25名。お台場MEGA WEBライドワンに2本の長いストレートで構成される全長1000mのコースが特設され、ワールドファイナルに進む日本代表の座が争われた。
タイムトライアルの結果順に奇数組と偶数組の2組でセミファイナルレースが行われ、白熱したバトルを展開。それぞれ上位6名の計12名の選手がファイナルへと進出した。昨年日本代表に選ばれ世界大会も勝利した澤田選手もA組2位でファイナルへ進出。またジャパンファイナルに進んだ唯一の女性ドライバー、安田実紅選手もセミファイナルB組で6位に入り決勝レースに進む。
ファイナルの前には、鈴鹿でレースを終えたばかりのリカルドが登場し観客の歓声を浴びる。実際に選手たちが戦っているのと同じカートに搭乗しデモランを披露。
「石畳の部分が難しいコースだね。第1ターンはブレーキングが難しくて、ちょっと勉強不足だったよ。彼らは僕の走りから学ぶことはなかったんじゃないかな(笑)」とジョークを交えながらコメント。アマチュアカーターたちと記念撮影も行い、表彰式のプレゼンターも務めた。
リカルドのデモランでさらに盛り上がったレッドブル・カートファイト・ジャパンファイナル。リカルドと共に、山本左近や中嶋一貴も決勝レースを観戦。F1を経験するトップドライバーが見守る中、ファイナルレースは激しいバトルが繰り広げられる。
セミファイナルを勝利した小出聖司選手と久保誠選手、さらに佐伯和洋選手がスタートからトップ争いを展開。何度もリーダーが入れ替わり、セミファイナル以上に拮抗したレースとなる。しかし残り2周となった14周目に多重クラッシュが起こりレースはそのまま赤旗終了。13周を終えた時点でのリザルトで優勝が決定した。
優勝したのは、久保誠選手。「去年よりも大きいコースになったり、ルールの変更もあって、その分差が拮抗したレースでした。タイムが抜き出た中で勝てたんじゃなく、バトルで勝てたので正直嬉しいです。3番手に落ちた時はやばいなとも思ったんですけど、最低でも3番手までは優勝を狙える目があるなって考えていました」
「アクシデントでの終了で、チェッカーフラッグを受けていなかったので……。表彰台に立って、どんどん嬉しさが込み上げてきました。去年、澤田君が世界で勝って、久保が行ったら勝てないっていうのがあったらまずいですよね。日本のモータースポーツのレベルは高いと思うし、勝ってもっと盛んになっていければと思います。日本の勝利を途切れさせたくないので、いっぱい練習します」と世界大会への意気込みを語った。