ヘレスでのF1合同テストで深刻な信頼性のトラブルに見舞われたルノーだが、2回目のテストに向けて順調に問題を修正しているようだ。
1月末に開催されたテストでは、ルノーのパワーユニットを使用したすべてのチームがトラブルを抱えて満足な周回数を走れず、チャンピオン、レッドブル・レーシングは4日間でわずか21周しか走行せずにテストを切り上げた。
ルノーは2月19日にスタートするバーレーンテストに向けてアップデートの準備をしているが、先週ロータスチームがルノーを搭載する新車を走らせたところ、100kmを走破したといわれており、問題は解決に向かっているものとみられる。
ヘレステストに参加しなかったロータスは、先週、“プロモーション目的”として新車E22の初走行を行った。
ヘレスでの走行初日、ロータスは計測ラップを1周しか走らなかったものの、2日目には“プロモーションデー”の上限と定められる100kmの距離を走りきった。最新版パワーユニットに信頼性の問題が発生しなかったことは、ルノーを安堵させる結果だったといえる。
ルノーは、ハードウェアにマイナーチェンジを施し、ソフトウェアの問題を修正し、キャリブレーションの改善を図った、アップデート版のパワーユニットをロータスに提供したと認めている。
F1のプロモーションデーに関する規則によって、ルノーはアップグレードを持ち込むことはできたものの、2日間の中で新しい特定の開発を試すことはできなかった。
ルノーは、ロータスのシェイクダウンによって得られた経験を、次回バーレーンテストでチームに提供するパワーユニットに反映し、信頼性およびパフォーマンスのさらなる向上を目指す。