FIAの国際控訴裁判所は17日、F1ハンガリーGPでルノーF1チームに対して出された出場停止命令を覆す判決を下した。これにより、ルノーF1の次戦ヨーロッパGPへの出場が可能となった。

 F1ハンガリーGPの決勝レースで、11周を終えピットインしたフェルナンド・アロンソのマシンの右タイヤが正しく装着されず、そのままアロンソはピットアウト。アウトラップでアロンソのマシンからホイールカバーとタイヤがコースを外れ、タイヤはコースを転々とした。

 ハンガリーGPのレーススチュワードは、フェリペ・マッサの頭部にマシンのパーツが直撃した事故や、F2レース中でのヘンリー・サーティースの死亡事故などもあったことからこのアロンソの事件を重く見て、ルノーに対して1戦の出場停止命令を下していた。

 しかし、17日に開かれた国際控訴裁判所での判決では、ルノーの控訴を認め、スチュワードの裁定が重すぎると決定。次戦ヨーロッパGPでの出場を認める代わりに、罰金50,000ドルをルノーF1チームに支払わせる判決を下した。

 この決定により、ルノーはヨーロッパGPでの出場が許されることとなり、アロンソも母国でのレース出場が可能となった。ルノーF1チームは、この決定を受け「チームはFIAの決定を受け入れ、50,000ドルの罰金を支払う。INGルノーF1チームはバレンシアでのレースの週末を楽しみにしている」と声明を発表した。

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