1月18日、ル・ボーセモータースポーツは、2011年からの全日本選手権フォーミュラ・ニッポン参戦を正式に発表した。1台体制での参戦で、ドライバーはこれまでル・ボーセとともに全日本F3を戦ってきた嵯峨宏紀が務める。
1989年からFJ1600で活動を開始したル・ボーセモータースポーツは、1994年に全日本F3にステップアップ。その後フォーミュラ・トヨタを中心にF3やFJ1600など、ジュニアフォーミュラで活躍してきたチームだ。
そんなル・ボーセが、2011年ついにトップフォーミュラにステップアップを果たすこととなった。ドライバーは長年ル・ボーセと戦ってきた嵯峨で、エンジンはトヨタRV8Kを使用する。嵯峨にとっても2011年は6年間戦ったF3を卒業し、国内トップフォーミュラでの戦いに身を投じることになった。
「22年前チーム設立と同時に掲げた国内トップフォーミュラへの挑戦という目標が現実のものとなりました」と語るのはル・ボーセモータースポーツの坪松唯夫代表。
「今は来る新しい挑戦に向けて意欲をかきたてられております。チームとして一歩一歩確実にやり切ることで学び、それを生かしていき、トップチームを少しでも脅かす存在に成長できればと思います。トップカテゴリーに参戦してもFJ1600マシン1台のメンテナンスを始めたプレハブ小屋時代のハングリー精神と謙虚さを忘れず戦っていきたいと思います。熱い応援をよろしくお願い致します」とフォーミュラ・ニッポン参戦に向け、坪松代表は意気込みを語る。
一方、国内トップフォーミュラ初挑戦の嵯峨は「初めてのトップフォーミュラへの参戦となりますが、期待に胸が膨らむと同時にここまでご支援頂いたスポンサー様を始め監督、チームスタッフへの感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。
「自分はF3で6年間長期参戦したことで、さまざまな失敗や経験をしてきました。しかしこれからのカテゴリーでは今まで以上に結果も求められるでしょうし、また責任も出てくるだろうと思っています。でもそのようなプレッシャーの中でも自分らしく一歩一歩成長しながらレースが出来たら良いと思っています。応援よろしくお願い致します」と嵯峨。
今回のル・ボーセからのリリースには「最高峰であるフォーミュラ・ニッポンに参戦することでエントリーカテゴリーからトップカテゴリーまでを手がけるチームとなります」と記されており、今後もジュニアフォーミュラへの参戦は継続していくようだ。
